出汁力

 

2月8日、彩工房 暮らしと住まいのセミナー 「オーガニック野菜と簡単おだしでつくる ミニ料理教室」に参加してきました。講師はRelishの森かおるさん。場所は恵文社COTTAGEさん。雪にもかかわらず参加者22名の方々、遅刻もなく集まっていただいた。

2時間ほどのミニ料理教室だけれど、お出汁の魅力を存分に伝えたい、と考えていただいたレシピは「小芋と白ねぎと菜の花の揚げびたし/水菜と油揚げの和風ゴマドレサラダ/コロコロ大根のきのこあんかけ/たっぷり白菜の味噌汁/ごぼうとおじゃこの混ぜごはん」 の5種類。5班に分けてコンロ回りを交互に使うスケジュールを計算し、それぞれの班を縦横無尽に動き回り、教えつつ、作りつつ、ときに笑わせながら、森さんはスーパーマンのような八面六臂の活躍ぶり。生徒さんたちもどんどん自発的に動いて片づけまで積極的にお手伝いもしてくださり、すこしだけ時間オーバーしたものの無事完成です。

いい昆布と削り節で丁寧にとったお出汁の香りに、会場にいる人々の鼻孔も膨らむ。出汁の旨みが、瑞々しいオーガニック野菜(今回の調達先:スコップ・アンド・ホーさん、ONE DROPさん、HELPさん)の美味しさをさらに引き立てる。つかう調味料はとても少ないのにしっかりした味。白菜のみのシンプルなお味噌汁でも、香りを嗅いだだけで身体が目覚め、飲めば身体のすみずみに沁みて、細胞が喜ぶ感じ。森さんのレシピはふだんからあまり変わった材料や調味料を使わず手に入りやすいもので、家族のだれもが美味しく食べられて身体にいいものを心がけているそう。今回教えていただいたのも、どれも舌にも胃にもやさしく、野菜中心なのにお腹も満足。家ですぐにリピートしたくなるものばかりでした。

 

「料理人ではないのだから毎日いい材料ばかり使って立派な献立をつくるなんてとても無理。でもきちんとお出汁だけはとって、新鮮な野菜とできるだけ材料欄がシンプルな、添加物の少ない調味料を使うことに気をつけると、サプリメント要らずで元気でいられる」という森さんの言葉に、皆さん大きく頷く。女子力、鈍感力、驚く力に聞く力・・・いろんな力があるけれど、日本人ならやっぱり出汁力! と改めて感じました。

 

彩工房さんの提唱する「持続可能な環境を守る、自然素材の家づくり」に「楽しく作れて美味しくて、家族皆が元気になる食」を伝えてきた森さんが賛同してくださって実現できた、内容の濃い出張料理教室でした。また恵文社COTTAGEのマネージャー永井さんは、イレギュラーな注文のあれこれに臨機応変に対応してくださった。ありがとうございました。

 

※彩工房さんは、今後も3月8日(土)にワイヤークラフト作家の奥田由味子さんのガーデンクラフト講座と庭づくりのお話、4月13日(日)に雑誌『チルチンびと』編集長 山下武秀さんと建築家 松本直子さんを迎えて子どもと暮らす家づくりについてトークイベントを恵文社COTTAGEさんで開催予定。ぜひご参加ください。