消しゴム党

消しゴム

漫画家というものが、どのくらい消しゴムを消耗するかというと、私の場合、だいたい一作品で一個、である。一学期間に二個買えば間に合った小学生時代に比べ、それは破格の量である。……(『書斎の宇宙』ちくま文庫 「消しゴムのよしあしは消しカスの量で決まる」柴門ふみ)

 

寺山修司、楠田枝里子といった方々も、消しゴム好きで知られている。建築家の大野正博さんも、そうであって、写真中央の消しゴムは、昨年、「クリスマスプレゼント」と言って、大野さんがくださった。その右はチェコ、左はロシアの消しゴムで、私はこれを、経堂のハルカゼ舎で買った。大野さんに、さしあげるつもりだ。そして、そのときに、家一軒をつくるのに、消しゴムが何個必要だったかを、聞いてみようと思っている。