京都の土用

みたらし祭、いいですよーといろんな方に勧められて、行ってきました。

下鴨神社境内にわき出すみたらし川に入って罪や穢れを祓い、無病息災を願う夏のお祭り。ものすごい人、人、人の行列です。さすが皆さん慣れていて短パン+サンダル姿が目立つ。靴を脱ぎ、ジーンズを膝までたくし上げ、スタンバイ。入口でお供え用の蝋燭を受け取り、人の流れについてどんどん進む。御手洗池にかかる輪橋の手前でいよいよ足を川に浸ける。

!!!冷たい!!!想像を超えるような、まさに禊といった冷たさで、あちこちで悲鳴が飛び交う。大人でも膝のあたりまでくる深さで、ジーパンは完全に浸ってしまった。ジンジンと冷たさが体に伝わり、「風邪ひくレベルやん!」という後ろの女の子の言葉に内心うんうんと思いながら、慣れるとすっかり気持ちよくなってきた。川の水も綺麗で、出るのが惜しくなってしまう。川から空を眺めると、うっすら夕闇に包まれていた糺の森もだんだん暗くなり、ほの白い月の光が照らす夜空が青く透き通るようで・・・幻想的。川から上がって、足を拭き、ご神水をいただいて、帰ります。

参道には屋台がずらりと並んで大賑わいだったのだが、ひときわ長い行列ができていたのが、こちら。

加茂みたらし茶屋さんの出店。みたらし団子は、下鴨神社のみたらしの池から湧き出る泡を模したのが始まりなのだそう。今まで食べていたのは大抵一串に4つだったけれど、こちらのは5つ。上の一つが下の4つとはなれているのは、人の頭と手足を摸しており五体満足を祈願しているのだそう。というのを焼きながら解説してもらった直後だったので、頭を食べるときには少し緊張した。小ぶりで、醤油の辛さも少し控えめで黒蜜の香りのするタレも美味。さすが、本家本元発祥地の上品な味わいだった。


鰻価格の高騰激しく、ナマズや鶏肉、豆腐や、茄子・・・と続々のウナギもどきの登場が話題になっていたけれど、「土用のみたらし団子」もいいものです。