「フランシス・ベーコン展」@東京国立近代美術館

 

フランシス・ベーコン(1909-1992)はアイルランド、ダブリン生まれの、具象絵画を描き続けた20世紀を代表する画家で、ラスケスの代表作「教皇インノケンティウス10世の肖像」をモティーフにした、「教皇像シリーズ」が有名だ。今回のベーコン展は、1983年に回顧展が開催されて以来、国内で30年ぶりの個展だそうだ。没後、アジアで初となるこの展覧会では、ベーコン作品の重要な要素である「身体」に焦点をあて、ベーコン最後の「三幅対」(3枚で1組の作品)ほか、約30点が来日。

彼は、ガラス独特の存在感が、観る人と作品の間に「隔たり」を生むべく、作品をガラスと金縁の額に額装するよう指示していたそうだ。

30分のレクチャーと伝記的映画「Love Is The Devil」(1998年/イギリス)の館内上映会に参加し、緊張、恐怖、破壊性に戸惑い、どっぷり浸った。

 

 

– 会場の構成 –

1.移りゆく身体 1940s-1950s

2.捧げられた身体 1960s

3.物語らない身体 1970s – 1992s

展示は5月26日(日)まで。