楊枝
たかが楊枝されど楊枝
楊枝を使う人は、ダサイと思っていた。
しかし、さるやの楊枝に出会って、意識が変わった。
「粋」と「実用」が詰まっている。
千両箱入りの黒文字はお年賀、お歳暮、
海外へのお土産などの贈り物に使われているという。
なるほど、「正月早々、千両箱の到来とは縁起がいいね。」
と江戸っ子ならいいそうだ。
歯を磨くのは大事な作法である。
作法と言われるとなんだか身が引き締まる。
さるやの楊枝は100%クロモジ。
「クロモジ」という植物は、
楊枝にしてはじめて生きる木とまでいわれている。
生きるために食べる。
その食を支える歯を守るために生まれた楊枝。
楊枝をダサイと思っていた自分が恥ずかしい。
たかが楊枝、されど楊枝
a-van