北陸めぐり ~石川編~

vigo宅。幾重にもある屋根。寺に来たかと思った。入るとドーンと大きな漆塗りの式台があり、なぜか大きな暖簾がかかっている。完全に旅館の体だ。びっくりするなあもう。朝食のお皿にも葉っぱが敷いてあって、ますます旅館みたいだった。天井も漆、仏間も漆、渋い黒、赤、金。さすがは能登の家。こんな「原風景」で育ったvigoの感性、だからああなるのね。と合点がいく。帰りには母上がたくさんのミョウガをくれました。ミョウガ大好き!これ3個180円とかするんです。ものすごくありがたい。大変お世話になりました。

 

午前中は能登巡り。最初は海辺のパン屋&民宿の「flatt’s bakery&cafe」さんを訪ねる。パン屋は奥様が、民宿はオーストラリア人の旦那様がオーナーで、囲炉裏のある畳の間でご主人のつくるイタリアンがいただけるそう。明るくて元気いっぱいのご夫婦と、vigoとのジモトークも盛り上がって、朝からやる気出てきた!次回は必ず泊りにくることを約束して、2件目へ。珠洲の「ギャラリー舟あそび」さんでは「正倉院の夢」と題し、大陸文化の色濃い正倉院宝物をテーマとした陶器・染物・漆塗り・ガラスの4人の作家さんの新作展が行われていた。これがまたテンションあがりました。建物の雰囲気といい、美しい着物姿で迎えてくださる佇まいといい、ちょっとだけ非日常にトリップし、まったく仕事だということを忘れて夢中になる我々・・・

 

午後は金沢市内を巡る。今回はa-vanの母上に借りたipadを持っていったので、「チルチンびと広場」を実際見てもらうことができて、話が早かった。つくづく身内の皆様にもお世話になっております。そんな中「Galerie Noyau」さんのある、新竪町商店街には骨董や手工芸、雑貨のお店が建ち並び、みなさん気さくな雰囲気。中でも特に気さくだった「VerMeer(アンティークフェルメール)」さん。中世の銀製携帯マドラーとか、珍しい物が沢山あった。事前連絡もなしに、とつぜんNoyauさんを訪ねてみたり、新しく発見のお店があったりと楽しい街でした。

 

金沢にはこんな感じで小さなお店が細い路地に建ち並ぶところが多く、そんな場所では車を近くに停めて待機をしていてもらう。しかし、もう暗くなった頃のことだった。駐車場所に戻ったら車がいない!ショック!携帯も、お財布も車の中。ここではぐれたらホテルにも戻れない。暗いし、知らない道。大人なのに完全に迷子・・・ちょうどこの時に居た長町は、最近いろんなお店が集まりはじめた一角だそう。迷子ついでにさまよって、またまた新しいお店を発見しているうちに、車が戻ってきた。注意されたのでぐるっとしていたらしい。電話かけたら携帯車の中にあるんだもん~って、すみません。でも迷子もしてみるもんです。結果、この日は21軒のお店を回ることができた。

 

夜は「高崎」さんで郷土料理をいただきました。金時草、加賀太きゅうり、ドジョウのかば焼き・・・初めて食べたものが沢山。どれも美味しかったです!旅の疲れが完全に癒されました。ごちそうさまでした。

 

翌日午前中は小松を周る。粟津温泉のパン屋さん「metissage」さんは、お休みだったのに朝からお店に来てくださって、色々話をしてくれた。周辺のお店とともに、小松を盛り上げようと、秋にマルシェを企画中だそう。フランス人の旦那様が作る本格フランスパン。食べてみたかったなー。朝のflatt’sさんといい、国際色豊かな印象の石川県でした。午後はいよいよ北陸の旅も大詰め、福井県に入ります。

 

福井編につづく。