八丈島『南海タイムス』の休刊

八丈島『南海タイムス』

 

八丈島で1931年から90年間発行され、島の人たちに愛されてきた『南海タイムス』が、休刊することになった。時の流れに圧された無念さが、しのばれる。「休刊します」というタイトルの文章が、一面にある。
そこに、昭和20年代の島にふれている。
〈…… 多種多様な産物を生み出す力にあふれていました。テングサ、トコブシ、トビウオ、カツオなど。黒潮の海の恵みも豊かでした。……  当時の田畑の多くはいま、森林化しています。クサヤの原料となるトビやムロもほとんど獲れなくなり、自然環境社会構造の変化を痛感させられます。……〉
島の歩みとともにあった、島の新聞。『南海タイムス』のスタッフのみなさん、お疲れさま。