没後 50年『藤田嗣治』展

没後 50年『藤田嗣治』展

没後 50年『藤田嗣治』展

 

『藤田嗣治  本のしごと』展が、始まった。(目黒区美術館、6月10日まで)

「文字を装う絵の世界」というサブタイトルがついている。展覧会で観る画とは違う、出版物の小さな世界で出会う画には、また別のたのしさの発見がある。
横光利一の新聞連載小説『旅愁」の挿画がある。いろいろな単行本のしごとがある。雑誌のしごとがある。『婦人公論』の1947年新年号の表紙を、女の横顔が、飾っている。1947年 は、日本国憲法が施行された年である。当時の『婦人公論』編集長は、芦原英了氏だったという解説もついている。芦原氏は、バレエの評論家でもあった。
銅版画あり、木版画あり、フランスの出版物あり。うっかりしてサブタイトルを「文学を装う絵の世界」と、読み違えてしまった。