びょうぶ と あそびました

「びょうぶとあそぶ」展

 

「びょうぶとあそぶ」展へ行った。(東京国立博物館本館  9月3日まで)

高精細複製によるあたらしい日本美術体験、というサブタイトルがついている。なんのことかというと、長谷川等伯の「松林図屏風」と緒形光琳の「群鶴図屏風」がスクリーンに映し出され、松林に風が吹き、鶴は舞う。屏風の画と現実の間を彷徨う、のである。それは、いい気持ちのものだった。
いま、屏風  をみることができるのは、時代劇か博物館のなかだけだろうか。子どもたちは、屏風を、間仕切りや風を防ぐためのものとは思わずに、こういう次元の世界を楽しむ仕掛けだと、思うかも知れない。