ささのはの旅

菓子切「ささのは」は、竹工家・初田徹さんの原点ともいえる形。基本に立ち返ることを忘れず削りつづけて千本。道のりを終えようとするその数本手前の二本が届いた。約3年半前、餞別にいただいたものと並べて、しみじみとしてしまう。

 

sasanoha

 

毎回、竹を通していろいろな気づきをもらえるコラム「あの竹この竹」も43回を迎える。こういう少しずつのたゆまぬ積み重ねは、やり遂げた人にしかわからない境地へ人を連れて行くんだろう。そしてきっと、そこからしか始まらない場所への歩みが、新たに始まるんだろう。背筋がのびるような、嬉しい便りだった。