奈良井宿の藤屋さん

先日「和の手ざわり」取材で伺った奈良井宿の手作りの店 藤屋さんで一目ぼれした土人形。

棚にちょこんと飾った、おかめひょっとこの仲睦まじい?姿を見るたびに、ニンマリしてしまう。

お店にあった木のからくり人形や、版画や絵などもすべてご主人の手によるものだった。あまりの愛らしさに道行く人が次々に足を留めて見入っていく。とても時間をかけて、最初から最後まで一人の手で生み出される、とても時間も労力も使う作品だけれど、これはあくまでもおもちゃだから、といって何十年もの間良心的なお値段で売り続けていく姿勢がかっこいい。店をきりもりする奥さんは言葉少なめだけれど包容力があって、ご主人とご主人のつくる作品と、奈良井宿の人や街がほんとうに大好きなのがじんわり伝わってきて、また戻ってきたくなった。

何かを守っていくことの方が大変になってきた時代に、この美しい町並みが一層ありがたくかんじられる。