野口哲哉展 ― 野口哲哉の武者分類図鑑 ― @練馬区立美術館

鎧武者をモチーフにした像や絵画が、約90点ほど展示された個展、「野口哲哉展」に、なんとか最終日に間に合い、行ってきた。

 

博物館などで見る鎧や兜は、どこか恐怖のようなものを感じるが、ここで出会えたのは、真っ赤なソファに腰掛ける鎧武者、シャネルのロゴが家紋の鎧武者、ヘッドホンを着用した鎧武者、プロペラ付きの兜で浮遊する鎧武者、スニーカーを履いた鎧武者、手のひらサイズの鎧武者などなど、空想と歴史が行ったり来たりする、とてもユーモラスな鎧武者だ。切ないような、哀しいような、リアルな表情やポーズが、どこかとぼけていて滑稽なのだが、鎧や兜の精巧さに、うなる。完全にオートクチュールだ。

 

会場ロビーで野口さんご本人をお見かけするという、うれしいサプライズ付きだった。

 

■会場構成

・華麗なる有職故実の世界
・仮装現実の中で
・過去からの手紙