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住宅特集

伝統の職人技が叶えた蔵の再生と主屋の新築  

 震災で損壊した家に代わり、終の住処を新築した厚美さん夫妻。祖父が建てた蔵は残したいという願いを実現したのは、大工技術に自信を持つ。

 祖父と父の
 思いを引き継ぐ

 なまこ壁に置き屋根という伝統美を誇る蔵と、どっしりとした平屋建ての住まい。互いに引き立て合うこの2棟を改修・新築した厚美喜一さんは「もともとここには、祖父が建てた蔵と、父が建てた家が建っていました。それが震災で壊れてしまったため、建て直すことにしたのです」と話す。

 築25年ほどの住宅は新築することとし、蔵は「昔からずっと守ってきたものなのでなんとか残したい」と再生することを決めた。そこで相談したのが、かねてより知り合いの増子建築工業の増子則雄社長だった。大工出身の増子社長は建物の状態を見て、蔵の再生を約束。さらに住宅についての「取り壊す際に材をとっておき、新しい家に使ってほしい」という夫妻の願いも快諾した。「柱は100年生のケヤキで、しっかりとした良材だったので、新しい家に生かせると考えました」(増子社長)。これを聞いて、厚美さん夫妻は「祖父や父の思いを継いだ家づくりができる」と大喜びしたという。
 


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COLUMN

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