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特集「60代・70代の家づくり」

人生百年時代とも言われる昨今、60代、70代から新たな住まいを考えることも、ニュースタンダードといえるのではないでしょうか。仕事や家庭など、誰かのために考えた、これまでの家。海の見えるテラスや、趣味に没頭できるアトリエなど手放してきた住まいへの夢。60代、70代の家づくりに役立つ情報をご紹介します。

特集「和のある暮らし」

特集「和のある暮らし」

洋風の生活スタイルが当たり前になった今、
暮らしに欲しいものは、
ささやかな「和」の香りではないでしょうか。
それは、日本の風土が育んだ豊かな心のありようであり、
風や光、影、色、香りなど、
小さな自然を呼び込む住まいの知恵や素材です。
これまで慣れ親しんだ快適さは失うことはなく、
また、伝統の格式に息苦しさを覚える事もなく、
小さな「和」を取り入れることで、暮らしを豊かにしてみましょう。

「和」のデザインとは何か 〜利休の小さな茶室が生んだもの

「和」のデザインとは何か 〜利休の小さな茶室が生んだもの

和」を取り入れた住まいを建てたい……。
いざそう考えてみると、実際にそれはどのような
デザイン・かたちとして立ち現れてくるのでしょう。
畳と障子があれば「和」なのか?
否、板敷きでも、和を感じる空間もあるはずです。
「和」のデザインとは、何なのか。
まず初志に立ち返るべく、歴史を追う必要がありそうです。
その答えを示してくれるのは、2畳という小さな茶室でした。

人と神が同居する日本の住まい

人と神が同居する日本の住まい

日本の住まいにはかつてたくさんの守り神が祀られていました。
そうした神さまは、何も神棚や仏壇にだけいたわけではありません。
かまどかわや、座敷に納戸、暮らしと濃密にからみ合う場所に存在していたのです。
ここでは、民俗学者の森隆男さんの手引きで、家の中の小さな神さまたちを再発見し、
日本人が伝えてきた豊かな精神世界を覗いてみましょう。

向島百花園・佐原洋子さんと火鉢を囲む

向島百花園・佐原洋子さんと火鉢を囲む

火箸で炭の塩梅をみるその所作ひとつに、火鉢を傍らに育った年月がにじみ出る。
「これは子どもの頃から使っている火鉢なの」と愛おしげに語るのは、
生粋の江戸っ子、向島百花園の佐原洋子さん。
今日は江戸研究家の菊地ひと美さんたちをお招きし、粋なひと時を愉しむ趣向。
「冬は、やっぱりこれじゃなきゃ」と、手炙りの上でぷっくり膨れた餅に、頬もほころぶ。

建築家・泉幸甫の梁の美学

建築家・泉幸甫の梁の美学

かつて住まいの中で当たり前に目にしていた梁が、
いつの間にか遠い存在になっている。
けれども、天井が現しになり立派な梁や木組が見える空間には、
なぜだか住まい手をほっとさせてくれる力があるようだ。
全体のバランス、素材やディテールを重視する
建築家・泉幸甫の考える「梁の美学」とは。

ハタノワタルさんに教わる 障子の張り替え・補修術

ハタノワタルさんに教わる
障子の張り替え・補修術

障子の張り替えや補修といえば、
ひと昔前までは各家庭に受け継がれていた暮らしの作法。
けれど、若い世代には経験したことがない人も多くなっています。
和紙職人ハタノさんの手順を参考に、張り替え方を学びます。
慣れてきたら我が家流の方法を見つけてみてはいかが。

男の着物ばなし

男の着物ばなし

「衣食住」という言葉がありますが、和を楽しむのなら、
まず個人が身に纏う着物から考えてみませんか。
今日でも、日常のほとんどを着物で過ごしている庭師の古川三盛さんに、
その着物のあれこれを綴っていただきました。