茶の湯も、家カフェも暮らしの中で楽しめる家

栃木県宇都宮市 注文住宅 井上建築工業
栃木県

茶の湯も、家カフェも
暮らしの中で楽しめる家

地産地消、板の接着用米糊の米にまで
栃木産を使用する徹底ぶりが潔い工務店。
今回手がけた茶室のある住まいでは、
八溝杉の美しさと自慢の職人技が冴える。
リビング、スタディコーナーなどの生活空間も充実。

栃木県宇都宮市 注文住宅 井上建築工業 I邸
設計=㈱連合設計社市谷建築事務所 施工=㈱井上建築工業 写真=相原 功 文=石川祐子

新旧さまざまな家が建ち並び、昭和の風情漂う宇都宮市の住宅街。この界隈でも、I邸の庭に低く巡らせた風流な竹垣は目に新鮮だ。庭の奥には茶室。清楚で、茶の湯をたしなまぬ者をもやさしく迎えてくれる。

茶室は奥さんの要望だ。お母さんが裏千家の茶道の先生、奥さんも新居で教室を開く予定で、「あまり格式ばった茶室にせず、和のもてなしに親しんでもらえる場にしたい」と考えた。といっても、茶室の基本は守り、京間サイズの畳を使用。某ハウスメーカーでは関東間と京間のサイズが混在すると「家が建たない」と断られたが、井上建築工業は快諾してくれた。奥さんは「井上さんは、床の間の花釘の位置や素材使いなど、隅々まで気を配ってくれました。木の風合いもよく、茶室だけでなく家全体が満足のいくものになりました」とうれしそうに話す。

素材、デザイン良し
先々まで安心できる

Iさん夫婦の家づくりは娘さん二人の成長がきっかけだ。新居には本格的な茶室が必須だが、同時に「家族が趣味を謳歌し、人が集える家」であってほしい、つまり住まいとしてのトータルな完成度も求めていた。

夫婦が地元の井上建築工業を選んだのもそこに理由がある。モデルハウスのデザインセンスや質感のよい八溝杉、烏山和紙など県産自然素材に加え、社長の井上修一さんが大工出身で、ベテラン・中堅の大工を5人も抱えている点が決め手になった。ご主人は「家は後々、修繕が必要になるものです。そのときに面倒をみてもらえる職人さんがいると安心ですから」と説明する。

ところで、素材や技術に加えデザイン性を重視する井上建築工業では、建築家や設計事務所との協働をケースバイケースで行っている。I邸の場合は夫婦の同意を得て、モデルハウスを設計した連合設計社市谷建築事務所の越野俊さんに依頼した。

夫婦は新居への要望、家族の趣味、習慣などを26枚も書き出して提出したそうで、同社と越野さんはそれをもとにプランニング。玄関を入って左側は土間にして、ご主人の趣味の自転車スペースに。家族の憩いの場であるLDK は、「和だけでなく洋のもてなしもしたい」という奥さんの要望に応えてカフェ風に仕上げた。ご主人は「朝の出勤前、ここでコーヒーを飲む時間が好きですね」と目を細める。

そして茶室。他の流派を手がけた同社も裏千家茶室は初めてなので、京都の本家を見学し、資料を読んで猛勉強。井上さんは「(奥さんの)お母さんにご指導いただいたおかげで、しつらえに関しての不安はなかった」が「家相へのご要望もあり、間取りとの折り合いには苦心しました」と話す。が、これも専門家のチェックを見事にクリアして夫婦を感心させた。井上さんは「頑張りがいのある楽しい仕事でした。大工たちも腕の見せ所だと張り切っていました。今後はこうした家づくりもしていきたいですね」と会心の笑み。どちらかといえば現代的なデザインが得意な同社は、茶室にも自信を得たようだ。

栃木県宇都宮市 注文住宅 井上建築工業 平面図

所在地 栃木県宇都宮市
家族構成 夫婦+子ども2人
面積 252.47㎡
延床 135.21㎡(1階 86.67㎡ 2階 48.54㎡)
竣工 2012年11月(工期2012年6月~11月)
設計 ㈱連合設計社市谷建築事務所
施工 ㈱井上建築工業
構造形式 木造在来工法
主な外部仕上げ 屋根=ガルバリウム横葺き
外壁=杉板張り
軒天井=リシン掻き落とし
主な内部仕上げ 天井=杉板張り、化粧垂木天井、化粧野縁、和紙貼り
壁=杉板張り、和紙貼り
床=杉板張り、土間:豆砂利洗い出し仕上げ

株式会社井上建築工業
〒323-0028 栃木県小山市若木町1-17-19

「家づくりは幸せの器づくり」をモットーに、
人にも環境にもやさしい家づくりを行っています。
伝統を生かす大工工務店の、心から安心して暮らせる住まいをぜひご体感ください。

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