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特集「土壁の家」

漆喰や珪藻土など自然素材の壁が見直され、いまふたたび再認識される左官仕上げの家。四季を通じて室温を安定して保つ役割も果たしてくれる素材です。土壁・土間の種類や仕上げ、効果などをご紹介します。

特集「土壁・土間」

土壁の家

漆喰や珪藻土など自然素材の壁が見直され、
いまふたたび再認識される左官仕上げの家。
四季を通じて室温を安定して保つ
役割も果たしてくれる素材です。
土壁・土間の種類や仕上げ、効果などをご紹介します。

モルタルと自然石で意匠され た軒下の土間。(常滑)


土間床

昔は土間を通じて家の内部と外部はつながっていた。
土間は人を迎え、送る場といってよく、
玄関土間にあれ、軒下の犬走りの土間にあれ、
土間がその家の歓待の心を表していたといってよい。

土壁(木造住宅の内壁)

土壁(木造住宅の内壁)

柱梁の軸組み構造の木造住宅から柱や梁が消えたのは、
オリンピック以前のプレハブ工法からツーバイ工法などを
アメリカから導入するようになってからである。
いまの壁はすべて石膏ボード貼りつけの大壁になって、
柱と柱の間の真壁はなくなってしまった。
真壁は、木舞土壁に塗り壁で仕上げられた。

年を経た蓑壁。(常滑)

土壁(木造住宅の外壁)

木舞土壁は一般的に割り竹を木舞縄で結んで木舞に組んだものを下地に土を塗ったもので、
木舞には竹のほかに割り木や竹の採れないところでは葦の木舞がある。
木舞土壁は荒土を木舞に塗りつけ、その上を土で中塗りしたもので、
風雨や湿気には弱く、外壁にはその保護のための工夫がみられる。

木と土の家-不易流行-

木と土の家-不易流行-

住宅の室内温熱環境は、健康性、省エネルギー性、
快適性の観点から考えなければならない。
これらは相互に影響しているが、
すべてにおいて正の相関関係にあるわけではない。
いかにバランスするかが重要である。

土壁素材図鑑

土壁素材図鑑

土は、古くから無垢の木や紙などと同じように
日本の住まいづくりには欠かせない素材でした。
土は湿度が高ければ湿気を吸い、
乾燥時には吐き出します。
蓄熱性もあるので、
四季を通じて室温を安定して保つ役割も
果たしてくれる素材です。

土壁の消臭・防カビ効果を検証する

土壁の消臭・防カビ効果を検証する

ー土壁に棲む土壌微生物(バチルス菌)の力

ふだんから土壁や左官に携わる人は、
日々、土壁の力を肌で感じたり、
さまざまな土壁にまつわる伝承に触れていると言います。
今回、植物ゲノム研究を専門とする門奈理佐さんに、
壁土やその材料を分析、解説していただきました。
その結果、土壁の中には防カビ、消臭などの効果のある
「バチルス菌」の存在がわかりました。

土間も床もあたたか、全館暖房の家

土間も床もあたたか、全館暖房の家

ひんやり冷たい冬の土間。
O邸を訪れると、そんなイメージが一変した。
土間そのものを温める暖房方式によって、
寒冷地でも1年中快適に土間を活用することが可能になった。

三和土をつくってみよう

三和土をつくってみよう

三和土は数種類の土と消石灰、苦汁の3種類の素材を混ぜ合わせ、叩き締めてつくります。
美味しいごはんを炊くとき水加減が決め手であるように、
たたき土をつくるときにも水加減が重要です。
三和土は他の仕上げ方と比べて、専門的な技術を特に必要としません。
必要なのは愛情と根気とていねいさ、そして大粒の汗を拭く大きめのタオルでしょうか。
思い出の貝殻や石、ビー玉などを入れても素敵です。
いつまでも家族を温かく迎えてくれる、思い出を込めた三和土づくりに挑戦しませんか。

塗り壁の四季「消えゆくたたき土間」

塗り壁の四季「消えゆくたたき土間」

土間とかニワ(庭)とは、家の外であれ、内であれ、
しかるべきところに地をならしてできた、硬く平らな場所のことである。
この土間やニワをつくるとき、地べたの土をたたき締めることから、
それは「たたき」といわれ、
屋内の土間や軒下の犬走りのことを「たたき」と呼ぶようになった。

土壁・土間に関する住宅事例一覧