無垢材をふんだんに使った高齢者配慮型住宅

茨城県小美玉市 モデルハウス 小林工業
関東

無垢材をふんだんに使った
高齢者配慮型住宅

スロープが伸びる玄関アプローチ、
玄関ドアから洋室の扉まで引き戸で統一した建具、車椅子でも使える一坪トイレ。
住まう人が高齢であっても快適に心地よく住み続けられる
小林工業の「高齢者配慮型モデルハウス」を同社の代表・小林敏一さんに案内してもらった。

茨城県小美玉市 モデルハウス 小林工業
設計・施工=㈱小林工業

雑木庭を楽しむ
快適な住まい

小林工業の本社から歩いてすぐのところに、完成したばかりのモデルハウスがある。出迎えてくれたのは小林工業の代表・小林敏一さん。小林さんは建築士でありながら、一級造園施工管理技能士と一級エクステリアプランナーの資格を持つ。「家の施工はもちろん、外構も一手に担うからこそお客さんの要望に沿った提案が実現しています」と微笑む小林さん。

リビングの床は赤松無垢30mmを使用。右手には薪ストーブが置かれている。小林さんは「薪ストーブ床をタイル貼りにすることでリビング床とキッチン、パントリーの床は、リビング床材の赤松と色調をそろえました。そうすることで一体感を持たせています」と話す。リビングの奥、テレビ側の壁一面に山が描かれている。「私は地元、茨城県の自然が好きで、これは筑波山なんです。私が下絵を描いて、ジョリパットを左官仕上げで職人さんに仕上げてもらいました。よく見ると、山の上には雲、山の麓には木が連なっているように見えるでしょう」と小林さん。

奥には寝室を設けた。床材は桐無垢材30mmを使用しているためか、木の爽やかな香りが部屋中に広がっている。「桐材は調湿、抗菌作用があり、寝室とウォークインクローゼットの造作棚にも使っています」と小林さん。寝室の近くには浴室とトイレを設置。「将来の導線を考えて水回りは寝室の近くに配しました。トイレは車椅子でも入れるように一坪分のスペースを取っています」。

築100年の古民家
建具を生かす

2階に上がると煙突から暖気を感じる廊下。左手には置き畳を配した団らんスペースと書斎、右奥には子ども部屋を想定した洋室がある。置き畳の窓からは玄関正面に植えたソネの大きな枝葉が日差しを浴びて心地よく揺れている。書斎の本棚には茨城県出身の切り絵作家・滝平二郎氏の作品集が、玄関やリビングにも版画がさりげなく置かれている。

「建具は築100年の古民家解体時に引き取ったものを、トイレ横の納戸の引き戸、洋室の引き戸、洋室内の納戸の引き戸に使いました。引き戸の色合いに調和するよう、引き込み建具と柱、梁の一部に塗装を施しています」と小林さん。「廊下の柱を古材の引き戸と色味を合わせ、柱の照明を外灯に見立てて、路地裏を歩いているような雰囲気をつくりました」。古材を適所に配し、落ち着いた中にも遊び心を感じさせるつくりに、小林さんの工夫が光る。

「このモデルハウスは全ての部屋の上部に通気のための小窓を設け、夏は2階につけたエアコンの冷気が、冬は薪ストーブの暖気が家中を巡ります。それに、屋根材に入れた断熱シートは快適な室内温度にする役割もあります。お客さまに長く愛着を持ってもらえる住まいにしたい。住むごとに味わい深くなっていく家づくりを、ご提案しています」と、小林さんの意気込みは熱い。植栽と意匠を凝らした高齢者配慮型モデルハウスは、時を経てさらに美しく変化していくことだろう。

茨城県小美玉市 モデルハウス 小林工業 平面図

所在地 茨城県小美玉市
家族構成 夫婦+子ども1人
面積 延床 139.95㎡
竣工 2022年12月(工期 2021年11月〜2022年12月)
設計・施工 ㈱小林工業
構造形式 軸組パネル工法
主な外部仕上げ 屋根=平瓦葺き
外壁=窯業系サイディング(ニチハ モエンエクセラード16mm厚)
軒天井=ニチハ 軒天12mm厚 木目調
主な内部仕上げ 天井=ハイクリーンボード下地 珪藻土クロス貼り、アカマツ
壁=ハイクリーンボード下地 珪藻土クロス貼り
床=アカマツ無垢フローリング厚30mm、キリ無垢フローリング厚30mm

株式会社 小林工業
〒319-0134 茨城県小美玉市納場613
 
小林工業は夢ハウスのビジネスパートナーとして無垢材をふんだんに使用した木の家を設計、施工します。
地域に根ざして50年以上、県や市町村の公共工事を任される実績があります。
古民家の解体、土木工事、太陽光パネルの設置等、複合的な提案が可能です。

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