縦長の敷地に中庭を設けて光と風をとりこむ

静岡県沼津市 注文住宅 家和楽工房
静岡県

縦長の敷地に中庭を設けて
光と風をとりこむ

6年前に、築45年の家を建て替えたWさん。
無垢の木を使う家づくりをモットーとする家和楽工房との出会いにより、
明るく風通しのよい住まいを実現した。

静岡県沼津市 注文住宅 家和楽工房 W邸
設計・施工=家和楽工房㈱ 写真=畑 拓 文=上野裕子

将来の変化に備え
バリアフリーに配慮

深い軒と木製の格子が重厚な印象を与えるW邸。ゆったりとスペースをとった玄関から中に入ると、木のぬくもりあふれるLDKに迎えられる。W邸の設計・施工を行った家和楽工房の植松章さんは「平屋を希望されていたので、採光と通風のために中庭を設け、さらにキッチンに天窓を設けてLDK全体に光が届くようにしました」と話す。

Wさん夫妻と植松さんは、奥さんのお姉さんを通して出会ったのだという。奥さんは「沼津市が実施している耐震補強診断で、植松さんが姉の家の調査を担当したことがきっかけです。姉はその後、耐震補強や離れの新築などを植松さんに依頼しました。その際の対応がとてもよかったというので、我が家の建て替えにあたって紹介してもらったんです」と振り返る。

ご主人は「以前の家は、大工だった私の母の兄が建てたものでした。建て替えに際しても、同じような木造の平屋を建てたいと考えました。家和楽工房の完成見学会に参加したところ、無垢の木がふんだんに使われているところが気に入りました」と話す。

Wさん夫妻は、木造の平屋建てという希望のほか、将来に備えてバリアフリー機能を充実させることを依頼した。植松さんは「縦に長い敷地をいかして、LDKと個室を、中庭に面した廊下で結ぶ間取りを提案しました。介護が必要になった時に備え、廊下やトイレ、浴室などのスペースを広くとっています」と説明する。

心地よく暮らすための
さまざまな工夫

さらに植松さんは、設計上のポイントとして「玄関側が交通量の多い通りに面しているため、軒下に格子を設けて視線を遮るとともに、自転車などを置けるスペースを設けました。このスペースを設けたことにより、通りに面した和 室も落ち着いてくつろげる空間と なりました」と話す。このスペースの突き当たりには、キッチンに直接入れる勝手口を設けた。「ご主人が野菜を育てているので、収穫した作物を洗うための流しを勝手口に設けました。また野菜のストックを置く棚も造作しました」 (植松さん)。

暮らしやすさへの配慮は、造作家具や収納といった細部にも行き届いている。「勝手口の棚だけでなく、食器棚やカウンターなどの家具もすべて無垢材で造りつけています。また、できる限りリビングの近くに大容量の納戸を設けることを心がけています。片付けるスペースを確保すれば、快適に暮らせますから」。

Wさん一家がこの家に暮らして6年。日々の暮らしの中で、無垢の木は色つやを深め、味わいを増した。「無垢の木の家は、訪れるお客さまや親戚にも好評です。落ち着くみたいで、皆さん帰りたくないって言うんですよ」と笑顔で話す夫妻。

住み心地については、ご主人が「湿気を感じないのと風通しがいいから、夏もエアコンなしで快適に過ごせます」というと、奥さんは「冬は床暖房のおかげで暖かいんです。前の家は寒かったので、ありがたいですね」と応える。木の家ならではの住み心地が、夫妻の充実した日々を支えている。

静岡県沼津市 工務店 家和楽工房 平面図

所在地 静岡県沼津市
家族構成 夫婦+子ども1人
面積 敷地 283.38㎡
延床 122.35㎡
竣工 2015年10月(工期 2015年3月~2015年10月)
設計・施工 植松 章 家和楽工房㈱植松一級建築事務所
構造形式 木造在来工法
主な外部仕上げ 屋根=平板いぶし瓦葺き
外壁=ラスモルタル下地リシン塗り仕上げ
軒天井=杉板張り
主な内部仕上げ 天井=杉板、コバウの上プラネットウォール塗り
壁=漆喰塗り
床=信州カラ松張り

家和楽工房株式会社
〒410-0874 静岡県沼津市松長729-1

私たち家和楽工房は、心地いい自然派志向の暮らしを叶えるために、
地域の職人さんと共に品質にこだわった本物でつくる木の家、
健康で安らぎのある愛される家づくりに励んでいます。
建築主に合った、オンリーワンの家づくりの夢をとことん話し合いながら、一緒に考えます。
温暖な静岡の気候のようにやさしい自然素材に包まれた、
温もりのある家づくりをしていきたいと思います。

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