厳選された素材が生んだ健やかな暮らし

厳選された素材が生んだ
健やかな暮らし
アレルギー疾患のあるKさん夫妻がパートナーに選んだのは、
自然素材とエアサイクル工法による人や環境にやさしい家づくりを行う絹建設。
長年悩まされてきた不調から解放され、体も心も健康な日々を手に入れた。
栃木県鹿沼市 注文住宅 絹建設 K邸
設計=㈱ud建築計画 施工=絹建設㈱ 文=内田珠己
- 床から天井まで杉材に囲まれたLDK。
ともに重いアレルギー症状があり、「家を建てるなら絶対に自然素材の家にしたい」という強い思いを持っていたKさん夫妻。当初から絹建設に依頼することを決めていたのだそう。というのも、奥さんの職場であるデイサービス施設を手がけたのが同社であり、自然素材に囲まれた心地よい空間や、エアサイクルによる快適さをすでに体感済みだったから。無垢材のなめらかな触り心地、漆喰壁のやさしい風合い、空気の気持ちよさ。それをぜひ自分たちの家でも、ということで家づくりが始まった。
望んだのは
「自然素材」と「薪ストーブ」
出された要望は、前出のとおり素材についてと薪ストーブがほしいという2つのみ。薪ストーブはアウトドア好きのご主人の憧れであり、奥さんの職場にも設置されていることから。それ以外は細かな要望などもほとんどなく、家づくりはこの上なくスムーズに進んだ。
- 杉材と漆喰の白のコントラストが美しい玄関。
- ハーフユニットバスの浴室は檜の香りに癒やされる。
木材はできる限り県産材を使用し、杉の無垢材で床や天井、一部壁を仕上げた。漆喰は鹿沼土入りの100%自然素材の左官材「悠久楽土」を採用。薪ストーブの炉台や炉壁には大谷石を使用するなど、地元の素材をふんだんに取り入れたまさに地産地消の家となった。
想像以上の
快適さを実感
一家がこの家に越してきて半年ほど。猛烈に暑い夏の日にも、仕事を終えて夕方帰宅したときにムッとする感じがなかったという。以前のマンション暮らしに比べると段違いの快適さだ。「エアサイクルは、自然素材と相性がいいんです。夏場は体感温度が2-3℃低いと言われています」と遠藤篤社長。
自然の力を利用して温度や湿度を快適に保つエアサイクルシステムは、“考古造新”という理念のもと、先人の知恵から学び、現代の暮らし方や気候風土に合う家づくりをモットーとする同社の考え方に通ずる工法ともいえる。
- 2階の子ども室は将来2部屋に区切れる。
まだ小さなお子さんを含め、この家に暮らしていまだにアレルギー症状が出ていないというKさん一家。
「この家に住みだしてから、主⼈の⾝体もどんどん調⼦がよくなっています」と、奥さん。
夏の快適さを存分に味わったが、これから訪れる寒さ厳しい冬の暮らしも楽しみにしているそう。春にこの家に引っ越してきたばかりなので、今後の薪ストーブ生活を心待ちにしているのだとか。「息⼦も薪ストーブの⽕に興奮して楽しそうなんですよ」と、奥さんも嬉しそう。
心から待ち望んだ、アレルギーに悩まされない健康な暮らしはまだ始まったばかりだ。
- 西側から外観をのぞむ。深めの軒が強い日差しを遮る。
所在地 | 栃⽊県⿅沼市 |
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家族構成 | 夫婦+⼦ども1⼈ |
面積 | 敷地 314㎡ 延床 127.52㎡(1階 84.46㎡ 2階 43.06㎡) |
竣工 | 2022年4⽉(⼯期 2021年11⽉〜2022年3⽉) |
設計 | ㈱ud 建築計画 |
施工 | 絹建設㈱ |
構造形式 | ⽊造軸組⼯法 |
主な外部仕上げ | 屋根=ガルバリウム鋼板⽴平葺き 外壁=窯業系サイディング 軒天井=珪酸カルシウム板、杉板厚12 ㎜素地仕上げ |
主な内部仕上げ | 天井=杉板厚12㎜素地仕上げ、プラスターボード厚9.5㎜下地漆喰塗り 壁=杉板厚12㎜素地仕上げ、プラスターボード厚12.5㎜下地漆喰塗り 床=杉無垢板厚15㎜素地仕上げ |
絹建設株式会社
〒327-0843 栃木県佐野市堀米町3947-8
自然素材とエアサイクルシステムを組み合わせた人にやさしい住まいづくりを大切にしています。
先人より受け継いできた知恵や技術を生かし、
現代の暮らし方や気候風土に合った快適な住空間をこれからもつくり続けていきます。
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