木のプロがつくる 本物の木の住まい
木のプロがつくる
本物の木の住まい
育林から製材、建築施工までを一貫して自社で行う栃毛木材工業。
木を知り尽くし、それを生かす術を知っている工務店が
ぬくもりとやすらぎの空間を提案。
栃木県栃木市 栃毛木材工業 モデルハウス
設計・施工=㈱栃毛木材工業 文=内田珠己
いい木をつくるのが
いい家への近道
栃木県鹿沼市にある栃毛木材工業は、昭和34年に材木屋として創業。約30年ほど前からは自社で育て製材した木材を使い、家づくりを行うようになった。県内に複数所有している山林に苗木を植え、間伐し、山の環境を整える。こうした作業を行う山林部門の人数は現在も同社でいちばん多いのだとか。
「何チームにも分かれて、それぞれの山に入ります。その次に多いのが製材を行う職人。わたしたちは社内でもっとも小さいチームなんです」と笑う、建築部所属の大澤亮太さん。「良い家は、良い木から」という同社のコンセプト通り、よい木をつくるために人をかけていることがうかがえる。
きちんと管理しながら大切に育て、立派に育った木をありがたく使わせてもらう。伐採後しっかりと乾燥させた丸太は、木の目利きとも呼ぶべき職人が一本一本特性を見極めながら木取り。できるだけ無駄を出さないよう意識しながら、角材や板材を切り出していくのだそう。品質のよさには自信をもっており、もちろん産地も保証されているので安心なことこの上ない。
本物の木材を
どう生かすか
こうしてていねいにつくり上げた材をふんだんに使ったのが、同社5棟目となるモデルハウス。玄関から入るとまず目に飛び込んでくるのが、さまざまな木材がランダムに張られた壁。木目や色味、節のありなしなど、木材がこんなにも多様な表情や風合いを持っていることに気づかされる、材木屋ならではの演出だ。
全体としては、ロフト付きの平屋といったコンパクトな造りになっている。リビングの吹き抜けには力強い杉の梁組みが存在感を放つ。また、広々としたデッキは大きめの開口部によってリビングとひとつながりになり、外のリビングとしても使えそうだ。
各所で自社の杉や檜を中心とした無垢材を使用しつつ、木材以外の部分も葛生漆喰や鹿沼の深岩石など、栃木県の自然素材も採用。さらに、モデルハウスという特性上、あえて塗装した木材や既存フロアを用いるなど、比較検討できるような素材使いがなされている。
材木屋がつくる本物の木の家。その力強さやぬくもりを感じながら、自分なりの快適な住空間のイマジネーションをかき立ててくれるに違いない。
所在地 | 栃木県栃木市薗部町1-18-1 |
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家族構成 | 夫婦+子ども2人(想定) |
面積 | 敷地 306㎡ 延床 135.71㎡(1階 118.32㎡ 2階 17.39㎡) |
竣工 | 2019年5月(工期 2019年1月〜2019年5月) |
設計・施工 | ㈱栃毛木材工業 |
構造形式 | 木造軸組工法 |
主な外部仕上げ | 屋根=三州 平板瓦 外壁=窯業系サイディング、檜含浸型塗料仕上げ 軒天井=檜4寸角化粧垂木厚24㎜化粧野地板 含浸型塗料仕上げ |
主な内部仕上げ | 天井=檜厚12㎜ 含浸型塗料仕上げ 壁=杉・檜厚12㎜ 含浸型塗料仕上げ、漆喰 床=杉・檜厚24㎜ 含浸型塗料仕上げ |
株式会社栃毛木材工業
〒328-0212 栃木県鹿沼市下永野777
自社所有の山林から切り出した杉や檜を中心に、
木のぬくもり溢れる家づくりを行っています。
自然環境、森林環境へも配慮しながら、
お客さまの生活スタイルに合わせた住まいを目指しています。
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