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住宅特集

ストーブの炎とやさしい明かりが家族の時を包む  

 「家は家族を育てる」― 。そんな言葉を大切に、建て主と建築家、工務店が建てた住まい。秋宵にこぼれるあたたかな明かりが、家族の暮らしを照らしていた。

 雪除けの雁木づくりのアーケードが特徴的な、長岡市街から少し離れた住宅街。大きなケヤキの下に、あたたかな明かりが灯る木の家がある。

 和紙張りの下足入れの扉が印象的な玄関。目透かしの引戸を開けると、漆喰と木が織り成す美しいリビングが広がる。その伸びやかな吹き抜けの空間では〝みにくいアヒルの子〟の愛称を持つ、スウェーデン、スキャン社製の薪ストーブが燃えている。「今は他界した父が、昔買ってきて岩手の実家で使っていたものを選んだんです」とご主人。幼い頃から薪ストーブに親しんでいたご主人は、「ストーブは毎日、普通に使うもの」と言う。朝起きたら薪を入れて部屋を暖める。その火を使って米を炊く。新潟特産のイカの一夜干しなどを炙って食べるのも楽しい。でも、火の魅力はそれだけではない。

 小笠原邸では、すべての照明が調光でき、あたたかみのある黄白色の電球を中心に設置されている。「必要な時と場所に、必要なだけの明るさを、というのがこだわり。光じゃなくて、〝明かり〟なんです」とご主人。漆喰の壁の質感を浮かび上がらせ、障子を通してやわらかく広がる明かり。それらは揺らめく薪ストーブの炎と相まって、家族団らんの時をやさしく包み込んでくれる。

 家は子どもを育てる

 小笠原さん夫妻が家づくりを決めたのは4歳の娘さんと1歳の息子さんのためだと言う。「私の母は、『家は子どもを育てる』とよく言っていました」とご主人。賃貸マンションでは、親も子も借り物であるという意識が抜けない。家を大切にし、庭に木を植えたり、炊事や薪割りなど家の手伝いをすることが子どもの成長に重要だと考えた。一方、奥さんは、お子さんを産んだ頃からオーガニックや自然素材に対する興味が強くなった。家づくりについても、県内の多くの展示場を見て回ったが、「ずっといたいと思える気持ちのいいモデルハウスは、ノモトホームズだけでした」と話す。
   


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