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住宅特集

里の景色や人とつながる喜び 「待ちびと窓」のある住まい  

 地域宮大工型工務店が東京の建築事務所と取り組んだ、80代の伯父と30代の甥とがともに楽しく暮らせる家づくり。デザインは現代的、技は熟練。今回はつくり手たちに話をうかがった。

 伝統工法に強い工務店
 若い世代の家をつくる

 S邸の場合、坂田工務店にはSさんのお姉さまの嫁ぎ先から話が来たという。同社は30年前にそのお宅を建てて以来、家守としてお付き合いを続けており、誠実な同社にお姑さんが信頼を寄せ、「ぜひに」と所望したのだそうだ。その信頼に応えるべく同社が提案したのが、連合設計社市谷建築事務所による設計、自社施工というプランだ。坂田工務店は寺社や昔ながらの木造住宅に実績をもち自社設計もするが、今回は外部設計を選んだ。S邸では、建て替え前の家に伯父さまが一人暮らしをしていた。が、80代と高齢になり、それを気づかった甥で独身のSさんが、同居を機にバリアフリーなどに配慮して建て替えを決めた経緯がある。髙原良彦社長はSさんの30代という若さを考えて、「連合さんのセンスやデザイン性と当社の技術を組み合わせることで、年配者に使いやすく、しかも若い感性に合う住宅をご提供したいと考えました」と話す。Sさんもこの提案を喜んでくれたそうだ。

 見慣れた景色が
 家の中でより身近に

 Sさんの要望は、歩行に不自由を感じ始めた伯父さまが暮らしやすいこと。また、親類がよく集まるのでそれに対応できるスペースと、住居から続く屋根つき車庫が欲しいというものだった。 そこで、S邸の設計担当になった連合の越野俊さんは「バリアフリーを前提に、周囲の景色を生かした住まい、親類が集まる家」をテーマに、1階は伯父さまの居心地を追求。浴室、トイレを伯父さまの寝室近くに置き、車椅子を視野に入れて廊下の幅を広くした。リビングと和室は続き間にして大人数に備え、Sさんの寝室は2階に。独立した住まい的要素も加える一方、1階の気配が伝わるよう吹き抜けにした。
 


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