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住宅特集

呼吸する家で四季の変化を慈しむ  

 調湿性能のある無垢材と土壁で、エアコンに頼らない家を希望した住まい手。知多半島の気候風土に合った家を求め、地元に根ざして家づくりを続ける工務店をパートナーに選んだ。

 昔ながらの農家と緑が多く残るエリア。この一角に建つY邸を訪ねた。表情豊かな石の階段をのぼり中に入ると、現しになった無垢の柱や梁の存在が頼もしく、リビングとダイニングは吹き抜けで、開放感に満ちている。

 ここに暮らすのは夫婦と小さな娘さんの3人家族。娘さんが生まれ、前の住まいが手狭になったことを機に家づくりをスタートした。「3年間探し続けてやっと土地が決まって。最後は不動産屋を通さず直接交渉。ここを耕していた農家さんに声をかけたんですよ(笑)」とご主人。

 夫婦の趣味はともに華道や茶道など和の文化。中でも陶芸はご主人が子どもの頃から親しんできた。「祖父の家に常滑焼のろくろ場があって、そこの土壁が大好きで。家を建てるなら土壁ができる工務店と決めていました」(ご主人)。たくさん見学した中で、土壁で断熱構造をつくれるのは「はろうす」だけだった。同社は知多市で創業して20年。土壁で調湿し、外壁との間には断熱材を入れ、室内への外気の影響をゆるやかにする工法を採用している。

 同社に決めた理由はほかにもある。展示場巡りの最中、ご主人の体に異変が起こったのだ。新建材の壁紙や集成材を使った家だと、玄関に入るなり涙とくしゃみが止まらなくなった。「私が新築のいいにおいと思っても主人は辛そうで。家族が安らげない家ではダメだと」(奥さん)。アレルギーの反応がない新築が、同社の家だったことも決め手となった。
 


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