A邸のキッチン

A邸のキッチン

A邸のキッチン

オールステンレスで高火力・ガスコンロのある二列型。
料理好きの奥さんと、根來さんの
知恵と工夫が詰まったキッチンをご紹介。

作図=根來宏典

住まいの中心にあるキッチンは、家ごはんの幅を広げる本格派。プロ仕様のキッチンに定評がある北沢産業にオーダーし、手入れがし易く傷が目立ちにくいオールステンレス・バイブレーション仕上げとした。料理のスタイルや手持ちの道具に合わせたさまざまな収納を用意。コンロ上部の吊り戸棚は、オーダーしたキッチンに似合うものを探し出したのだという。

料理に重要な火にもこだわり、高火力のガスコンロを選択。また、空間のデザイン面では、その他の空間と同様に木の現しを希望した。そこで、根來さんのアイデアが光る。

「ガスコンロ等を設置した火気使用室は内装制限がかかるんです。火気使用室の木部現しはNG(全体の10分の1は可)。コンロまわりに不燃仕上げを施す手もありますが、一般に想定する火力まで。木部現しか高火力を諦めるか、台所を壁で囲むか」。最終的に、コンロまわりに垂れ壁を設けることで、すべてをクリア。外観と同じ焼き杉を張り、見た目にも美しく仕上げた。

アイランド側

吉野杉のカウンターテーブルを取り付けたアイランド側。カウンターに座った人と目線が合うよう、リビング・ダイニングよりも床面を15cm低く設定。図にある電子レンジは、最近壊れてから買い替えていない。「横浜の中華街で購入した中華セイロで、なんでも蒸して代用しています」。空いたスペースには、料理本などが収納されている。

ガスコンロ側

高火力のガスコンロ、すっきりと壁に埋め込むタイプの換気扇「グリーンハイキ」(写真左)、ミーレ製のオーブン(写真右)、アスコ製の食洗機など本格派の設備が並ぶ。コンロの脇にある水栓は、お湯を沸かす時や料理に水を足す時に重宝している。

換気扇「グリーンハイキ」(写真左)、ミーレ製のオーブン(写真右)

チルチンびと 111号掲載

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