朋子さんのキッチン
朋子さんのキッチン
シンプルだけど収納や設備機器、
細部に至るまでこだわりを形にしたキッチン。
将来、家でカフェを開くために必要な設備や手続きも紹介します。
作図=鈴木 聡(TRON/OFFice)・関島恵美子
将来、アトリエで飲食の提供を考えている朋子さん。アトリエのキッチンには、営業許可取得のため法規に則って設備を入れた。必要だったのは専用のシンク、肘まで洗える手洗い専用の流し、客席とキッチンを隔てるカウンター扉など。スペースが限られるので、トイレは家族用と共用にした。
朋子さんは最初のプランができると区役所へ相談に行き、指摘された点を関島さんが改善した。今後は、開店に向けて申請書類を提出し、自治体の担当者による現場の調査を受けることになる。これらの手続きと並行して食品衛生責任者の資格も必要だ。詳しい規定は営業内容と各自治体の条例で異なるので、自宅でカフェなどの営業を考えている方は確認してみては。
一方、家用のキッチンは子どもたちと料理を楽しみたいけれど、一人で料理に没頭もしたい、という方針。キッチンを2列にし、コンロとシンクはダイニングから見えにくいよう壁側の列に。対面式の作業台を含むもう1列は、キッチン収納とダイニング収納とが一体になったすぐれものだ。台所道具は取り出しやすさに加え、使う場所に応じて納め、使いやすいキッチンができた。
Kitchen Data
■キッチンのお手入れ方法
重曹で拭きあげる。ASKO の食洗機は大容量で五徳も洗える。
■重宝している設備機器
リンナイの業務用卓上ガスオーブンRCK-S10AS。点火すればすぐ高温に。リンナイ製はコンロも高火力が魅力。
■重宝している調味料
アリッサ。北アフリカ生まれのスパイシーな調味料。この日は中東料理のファラフェルとともに。ポトフや野菜スティックにもおすすめ。
-アリッサの材料(150cc 程度の小瓶二つ分)-
韓国産粉末唐辛子 30g
ニンニク 2片
コリアンダーシード 大さじ2
クミンシード 小さじ1
パプリカパウダー・塩 大さじ1
オリーブオイル 適宜
<つくり方>
軽く炒ったスパイス類を乳鉢で摺り混ぜ、ニンニク、唐辛子と塩を加えたらオリーブ
オイルを少しずつ足し、ねっとりするまで混ぜる。
煮沸消毒した瓶に入れ、オリーブオイルをたっぷりと注ぐ。
※2週間ほど冷暗所で熟成。開封後は冷蔵庫で保存し、早めに食べる。
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