古材が際立つ週末住宅で晴耕雨読的な暮らしを

古材が際立つ週末住宅で
晴耕雨読的な暮らしを
田舎暮らしに憧れ、昔ながらの日本の家を望んだYさん。
古材や古建具が織りなす古民家的な空間づくりを得意とするネクストワンによって、
おおらかで温かみのある週末住宅を手に入れた。
栃木県塩谷郡 注文住宅 杜の香 ネクストワン Y邸
設計・施工=杜の香 ネクストワン 文=内田珠己
- 開放的なLDK吹き抜けに架かるのは、築100年以上の古民家で使われていた松の梁。
リモートワークも
農的暮らしも
都内で会社を経営しているYさん。かねてより、日本古来の晴耕雨読的な暮らしがしたいとの思いがあり、それには昔ながらの素材を使った家で、という強い意向があったのだそう。地元・栃木で家づくりを考えたときに出会ったのが、栃木市にあるネクストワンだった。
ネクストワンは栃木県産の無垢材をはじめ、地元の漆喰壁など自然素材を用いた家づくりを行っていることに加え、古材や古建具などをバランスよく取り入れ、洗練されていながらどこかやすらぎを感じる空間に惹かれたのだという。社長の小林富雄さんは言う。「自然素材でただつくればいいわけではない。あったかい雰囲気がないと」。
- LDKから和室方向を見通す。右手廊下の奥は寝室。
Yさんは都会での忙しい暮らしに対し、週末や空いた時間を過ごす悠々自適な生活の場として、田園風景が広がるのびやかな土地を手に入れた。
リモートワークを快適にこなすことができ、晴れた日には土を耕したり雨の日には本を読んだり音楽を聞いたり、ゆったりとくつろげるような家が理想だった。
- 経営する会社の社員を招くことも多く、囲炉裏は大活躍。
心と体がゆるみ、
ほっとできる家
でき上がったのは木の香りに包まれ、古材や古建具に彩られたコンパクトな平屋。
LDKは吹き抜けによって開放感があり、そこに架かる古材梁が空間を引き締めつつあたたかな印象を与える。
- 茶の間の戸は千本格子戸を再利用したもの。
古建具で仕切られる小上がりの茶の間には、囲炉裏がしつらえられている。これは、小林社長から人を招く機会の多いYさんへの提案。
古材や古建具を随所に取り入れたことも、アンティーク好きなYさんの嗜好とぴったり合致したようだ。
- 大谷石敷きの広々とした玄関。LDKとの仕切りにも古建具を用いている。
まだ完成して間もないY邸。敷地の半分を農地にする予定で、少しずつ土を耕し、念願だった農的暮らしを心待ちにしているのだそう。
自然素材と古材が合わさった心やすらぐ住まいで、待望の晴耕雨読の日々が始まろうとしている。
- 南側外観。北側には田んぼが広がっている。

所在地 | 栃木県塩谷郡高根沢町 |
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家族構成 | 夫婦+子ども1人(想定) |
面積 | 敷地 1,132㎡ 延床 81.15㎡ |
竣工 | 2022年10月(工期2022年6月〜10月) |
設計・施工 | 杜の香 ネクストワン |
構造形式 | 木造軸組工法 |
主な外部仕上げ | 屋根=ガルバリウム鋼板平葺き 外壁=耐力壁モイス そとん壁仕上げ 軒天井=化粧垂木 栃木県産杉無垢化粧板 |
主な内部仕上げ | 天井=栃木県産 杉無垢羽目板 壁=栃木県産 漆喰 村樫製 床=栃木県産 杉無垢フロ-リング厚30㎜ |
杜の香
株式会社 ネクストワン
〒328-0012 栃木県栃木市平柳町1-2-23
「無垢の木と漆喰などの自然素材オンリーで創る家」
㈱ネクストワンの親会社は、創業70年の木材業です。その強みを生かして地元の製材業と連携し、
構造材から内装材・建具材に至るまで地元・栃木県産の無垢材で統一しています。
また漆喰も栃木県産にこだわり、地産地消の家づくりを行っています。
何世代にもわたり住み継いでいただける、心地よい快適空間を実現します。
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