未完成を楽しむ家
未完成を楽しむ家
家づくりに熱心な夫妻が巡り合ったのは、
確かな技術で真心を込め家をつくる地元の工務店だった。
埼玉県北本市 注文住宅 蓮見工務店 大塚邸
設計=蓮見建築設計事務所 施工=㈱蓮見工務店 写真=畑 拓
楽しむことが福を呼ぶ
それまで植物に興味がなかった奥さんが、ガーデンデザイナーへの道を歩む転機となったのは、生まれたばかりの子どもを連れ散歩をしているときだった。道端に咲く草花に気づき〝植物の名前がわかったらいいな〟とふと思ったそうだ。知人からガーデンデザイナーの通信教育のパンフレットをもらったこともあり、その道を志すようになった。大塚邸の広い芝生の庭にはゆったりとシンボルツリーが植わり、小さな家庭菜園も楽しめる。「いろいろな庭を見てきたけど、自分が眺めて気持ちいいのがいちばん。まだ未完成なので少しずつつくっていきたい」と奥さん。
庭を囲む柵と、広いウッドデッキは、材木屋で働くご主人が制作した。「家具屋で働いていたこともあり、家を建て始めたときから自分でつくりたいと思っていました」とご主人。今後は庭にテラスを、家の横に作業場を兼ねたガレージをつくり、未完成の外構にも取りかかる予定だ。「大塚さんは家づくりをとても楽しんでいて、現場の大工も職人も一緒に楽しんでいました」と設計施工を行った蓮見工務店・蓮見幸男社長。
家を“建てる”とは
大塚夫妻が今でも大切に保管している土地選びと家づくりの資料からは、夫妻の熱意が感じ取れる。当初から建売の家には興味がなく、家づくりにかかわりたいという想いが強かった。「それができたのは蓮見工務店さんだったから」と奥さん。家づくりには数社ほど候補があったが、蓮見工務店の提案を見た瞬間、驚くほど自分たちにぴったりだと感じた。家はもちろん、幸男社長をはじめその人柄に惚れ込んだご主人は幾度となく同社が建てた家と事務所を訪れた。
「蓮見工務店さんには面白い人が多くて、家づくりがとにかく楽しかった。着工からずっとお付き合いをして信頼関係もあり、安心して任せられた」とご主人。
「今の時代、家は〝建てる〟から〝買う〟という感覚に変化している気がします。企業的な安心感が求められる世の流れの中で、うちの売りはある意味企業的なカラーがないこと」と幸男社長。同社は、兄の幸男社長と弟の健司さんがともに設計し施工管理をする。大塚邸も社長自ら基礎を組み、引き渡し前の掃除も、社長の家族や大工職人も参加し、一丸となって新しい家の門出を祝う。こういった心を込めた振る舞いも蓮見工務店の強味のひとつだ。
「家づくりを迷っている人はうちを見に来て欲しい。蓮見工務店さんを気に入ってくれたら嬉しいし、建った家を僕もまた見に行けるから」とご主人。建主の笑顔に蓮見工務店の家づくりの真価を見た気がした。
所在地 | 埼玉県北本市 |
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家族構成 | お父さん+夫婦+娘+息子 |
面積 | 敷地 489.1㎡ 延床 169.8㎡ |
竣工 | 2013年4月(工期 2012年10月~2013年4月) |
設計 | 蓮見建築設計事務所(設計担当:蓮見健司) |
施工 | ㈱蓮見工務店(現場監督:蓮見健司) |
構造形式 | 木造軸組工法 |
主な外部仕上げ | 屋根=平瓦葺き 新東㈱CERAM-F FLAT一体袖瓦仕様 軒天井=杉羽目板キシラデコール塗り 外壁=ラスモルタル下地弾性リシン吹き付け、 ベイスギ羽目板張りキシラデコール塗り |
主な内部仕上げ | 天井=杉羽目板オスモ塗り、杉中杢合板敷目張り 壁=日本エムテクス㈱ 天然スタイル土壁 新京壁塗り ピーラー羽目板張りCL 床=アメリカンブラックチェリー 無垢フローリング Arbor植物オイル塗り |
株式会社 蓮見工務店
〒364-0005 埼玉県北本市本宿6-31
私たち蓮見工務店は、「工務店」+「設計事務所」
ならではの、手づくりの家づくりときめ細かいアフターメンテナンス、
そして設計事務所として培ってきたデザイン性、
高性能な家を提供させて頂いております。
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