縦へ横へと広がりゆったり暮らせる木の住まい

群馬県前橋市 注文住宅 小林建設
群馬県

縦へ横へと広がり
ゆったり暮らせる木の住まい

人生の円熟期を迎えて住みたいのは、快適で心地よく過ごせる住まいだった。
縦横に広がる開放的な間取りは、
OMソーラーだからこそ叶えることができた。
松や桜、クリなどの木を各所に使い、
木の表情や心地よさに触れるおだやかな日常を夫婦は過ごしている。

群馬県前橋市 注文住宅 小林建設 豊島邸
設計・施工=㈱小林建設 写真=輿水 進 文=湊谷明子

開放的な間取りが
OMソーラーで叶う

建築士のご主人が設計したコンクリート打ちっぱなしの既存家屋と、大屋根の新しい木造建築がつながる豊島さんの住まい。「既存のコンクリートの家と並んで建っていた、両親が住んでいた主屋。建て替えを計画したときすでに、小林建設さんのOMソーラーにしようと半ば心に決めていました」とご主人は振り返る。

実はご主人は15年ほど前に前橋の高校で建築科の教員をしていたことがあり、文部科学省の補助金でOMソーラーを研究することに。東京にあるOM研究所を訪問し、小林建設を紹介してもらった。「授業で生徒を展示場に連れて行ったり、小林伸吾社長に講師として授業をしてもらったりと、さまざまな協力をしてもらいました。OMソーラーはのびのびとした空間設計が可能で、均一の室温や湿度が保たれることが魅力。いつか自分の家に取り入れてみたいと思っていました」と話す。

一方、奥さんはOMソーラーをまったく知らなかったそう。「30年暮らしたコンクリートの家はたしかにおしゃれだったけれど、夏は暑く、冬は底冷えして正直つらかった。心地よいホテルのような住まいにずっと憧れていたので、建て替えるならハウスメーカーのモデルハウスみたいな家をイメージしていました」と振り返る。しかし同社の二つの展示場を見学したり、オープンハウスを訪問したりしているうちに、自然素材の心地よさを体感するように。「『キッチンはこの家みたいにしたい』などと会話を重ねるうちに、小林建設さんで建てたいと思うようになりました」と奥さんは話す。

建築士のご主人が
暮らしやすさを考え抜いた空間

豊島さんの住まいは2階建て。約6メートルの高さの吹き抜けを設け、縦にも横にものびやかな間取りが特徴だ。1階はリビング・ダイニングにオープンキッチン、引戸で閉じることができる和室があり、廊下も含めて一つの空間として使える。

大壁造りに八角のクリの重厚な大黒柱を据え、和室の天井や階段手すりには曲線のデザインを取り入れた。床はアカマツ、カウンターは桜、壁には珪藻土を使っている。

そして直線でまとめた効率的な水まわりの動線は、実はご主人のこだわりだ。「この家のテーマは家内が快適に暮らすこと。キッチンの位置を移動したり、全体を大屋根に変えたりと変更をお願いすることも多かったですが、小林建設さんは快く対応してくれました」とご主人。小林社長は「豊島さんは設計のプロ。プレッシャーはもちろんありましたが、木の家のぬくもりをお伝えしたいと思いました。図面の段階でどういう空間ができるのかをわかってもらえるので、打ち合わせが楽しかったですね」と振り返った。

実際に住んでみたところ、光熱費が既存のコンクリートの家の3分の1になったそうだ。「リビング、トイレ、どこにいても室温が一緒。外から帰宅すると、夏は外よりも涼しく、冬は底冷えせずにほんわりと暖かい。OMソーラーのおかげで快適なんだな、と感じます。木が呼吸することも住んでみてわかりました」と満足げな奥さん。「開放的で気持ちいいですね。新居に移ってから家が常にきれいに保てるようになり、家が人に影響を与えるんだなと実感しました」と、ご主人も笑顔だった。

群馬県前橋市 注文住宅 小林建設 平面図

所在地 群馬県前橋市
家族構成 夫婦+子ども2人
面積 敷地 560.72㎡
延床 120.26㎡(1階 78.43㎡ 2階 41.83㎡)
竣工 2015年7月(工期:2014年12月~2015年7月)
設計・施工 ㈱小林建設(設計担当:亀倉 治、現場監督:古田智啓)
構造形式 在来木造軸組工法
主な外部仕上げ 屋根=ガルバリウム鋼板
軒天井=珪酸カルシウム板AEP 塗装
外壁=リシン掻き落とし、ガルバリウム鋼板
主な内部仕上げ 天井=杉羽目板、和紙貼り
壁=珪藻土
床=アカマツ縁甲板

チルチンびと別冊50号掲載|電子書籍でご覧いただけます。

株式会社小林建設
〒367-0212 埼玉県本庄市児玉町児玉2454-1

創業から約90年、埼玉県北部と群馬県南部を中心に、深く地域に根ざした家づくりをしています。
「自然素材」・「自然エネルギー」の力を存分に使う五感にやさしい家。
柱や梁の美しさを見せる現し工法。
長く住んでも飽きが来ず、ご家族の成長と共に経年変化を楽しめる家づくりを得意としています。

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