ゆるやかにつながる二世帯住宅
ゆるやかにつながる
二世帯住宅
新潟市の高台に二世帯住宅を建てた長野さん夫妻。
利便性と快適性を求めるとともに、普遍的な美しさを備えた家をめざし、
地域に根ざした工務店・ノモトホームズに家づくりを依頼した。
新潟県新潟市 注文住宅 ノモトホームズ 長野邸
設計=伊藤誠康 実施設計・施工=ノモトホームズ ㈱野本建設 写真=畑 拓 文=金子哲司
普遍的な美しさのある
住まいをめざす
新潟市内の閑静な高台の住宅地に建つ長野さん夫妻の住まい。南に面した開口からは美しい山々を眺めることができる。
もともと同市内の海にほど近い場所にある借家に住んでいたという夫妻。いずれは自分たちの家を持ちたいと考えていたご主人は、柏崎市の実家で暮らす両親の将来も考慮し、利便性のよい新潟市近郊で二世帯住宅を建てることを決意。土地探しから家づくりをスタートした。「ハザードマップを参考に10件以上の土地を見てまわり、バランスのよかったところが今の敷地です。また将来的な育児のことも考慮し、周辺の学校環境や保育施設が充実していること、公共交通機関へのアクセスのよさも決め手の一つとなりました」(ご主人)。
土地探しと並行して、家づくりの依頼先を探していた夫妻は、地域に根ざす工務店・ノモトホームズに設計・施工を依頼。基本設計は、15年以上ノモトホームズの設計顧問として同社をサポートしているアトリエI’s主宰の建築家・伊藤誠康さんが担当した。「何社か候補の会社をピックアップして、施工事例から社風まで調べた結果、イメージしていた家づくりといちばん近かったのがノモトホームズさんでした。利便性や快適性を前提としつつ、30〜40年経過しても変わることのない普遍的な美しさのある住居をめざしていたのですが、ノモトホームズさんと伊藤さんなら、自分たちの理想とする家を建てていただけると思いました」(ご主人)。
ゆるやかにつながる
一体感のある空間
地域との融和性を重視していた夫妻は、景観と調和するデザイン、隣接する住宅との距離感、視線が気にならない窓の配置など、プライバシーに配慮しつつ圧迫感を与えない設計を要望。また、二世帯住宅の間取りについては、完全分離型ではなく、共有部分を介してゆるやかなつながりのあるプランを希望した。そうした要望を受け、伊藤さんは2階に夫妻の居住スペース、1階南東側に両親の居住スペースを設けることを提案。「共有部分となる1階LDKは二世帯の交流の場所となるので、できるだけ広い空間となるように考えました。中央の吹き抜けの階段スペースによって、仕切りつつも、開放的でつながりのある空間となっています」(伊藤さん)。
長野邸の特徴の一つが、広々とした庭とリビングにつながる土間。「私も妻も両親も植物を育てることが好きなので、里山の風景のような自然な庭を要望しました。また、リビングの中の土間は段差をできるだけ小さくして、庭へとつながるようにしていただきました。家全体に一体感が生まれ、満足しています」と語る。
2020年12月の引き渡しから、この家に暮らして4ヵ月。ご主人は「家を外から眺めるたび、いい家だねと夫婦で言い合っています。妻の要望を反映していただいた家事動線は、使い勝手がよく、妻も満足しています」と話す。これからの暮らしについてご主人にうかがうと「両親との同居は数年先の予定ですが、もうすぐ生まれる子どもとともに、やがて5人での暮らしが始まります。互いを身近に感じるこの家でたくさんの思い出をつくっていきたいです」と笑顔で語ってくれた。
所在地 | 新潟県新潟市西区 |
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家族構成 | 夫婦+子ども1人(想定)+夫の父母(想定) |
面積 | 敷地 264.06㎡ 延床 223.27㎡(1階111.22㎡ 2階58.78㎡ 地下 53.27㎡<自動車車庫40.58㎡>) |
竣工 | 2020年12月(工期 2020年5月~12月) |
基本設計 | 伊藤誠康/アトリエI’s 一級建築士事務所 |
実施設計・施工 | ノモトホームズ ㈱野本建設 (実施設計:竹村泰彦・田中優斗、現場監理:遠藤正典、棟梁:木村幸栄・榎本忠夫、造園:小林雄也/リトルリーフ小葉) |
構造形式 | 木造一部RC造 |
主な外部仕上げ | 屋根=ガルバリウム鋼板 軒天井=杉板厚12mm 外壁=そとん壁 |
主な内部仕上げ | 天井=漆喰・杉羽目板厚12mm 壁=杉羽目板厚12mm 床=バーチフローリング オイル塗装 |
ノモトホームズ 株式会社野本建設
〒950-0862 新潟県新潟市東区竹尾2-263-4
設計力、自然素材、サスティナブル(持続可能な)という3つを、家づくりの軸と考えています。
私たちが目指すのは本物の「木の家」「自然素材の家」です。
目新しさだけで消えてしまうような流行ではなく、普遍的な美しさと暮らしやすさを追求した設計、
安全性が十分に実証された天然の木や、素材しか採用しない理由もそこにあります。
家づくりの本質とは何か、じっくり思考を重ねながら、お客さまのために正しいと思うことを着実に実践していきます。
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