霊峰白山に囲まれた、人と環境がつながる住まい

霊峰白山に囲まれた、
人と環境がつながる住まい
アウトドアが趣味のご夫婦が選んだのは、
山と畑に囲まれたのどかな環境での家づくり。
四季折々の風景を大切にする新しい宅地分譲地が、
家族の暮らしと、街の豊かさを育てていく。
石川県小松市 注文住宅 梶谷建設 T邸
設計・施工=㈱梶谷建設 文=竹添友美
- 庭のオリーブがいいアクセントに。ウッドデッキには薪棚を作る予定。
- キッチンカウンター横壁には、マグネットボードと神棚を設置するニッチ。
大きく開放的なリビングが
障子ひとつで落ち着いた空間に
日本三大霊山として名高い霊峰白山に囲まれ、ゆったりとした片流れの屋根が印象的なT邸。
リビングの大きな窓からはたっぷりと日差しが入り、広々とした田園風景が広がる。家の中にいても屋外を感じる心地の良さだが、障子を閉めれば静けさと陰影のあるプライベート空間へがらりと表情が変わる。リビングの真ん中にある階段の吹き抜けは夏には風が気持ちよく抜けてゆき、冬は薪ストーブの温もりを2階まで届ける。またキッチン横の神棚を置くニッチ、脱衣場の造作収納、2階ホールのスタディコーナーなど、考えぬかれた丁寧な納まりが随所に見られ、家主の希望を細やかに叶えている。
- 障子を閉めると陰影の美しい空間に。
対話を重ねて生まれた
施主の理想を叶える家
家づくりのはじまりは、アウトドアが大好きなご夫婦がのどかな土地での家づくりを希望して梶谷建設の宅地分譲地「グリーンヴィレッジ若杉」を訪れたことからだった。石川県で木の家づくりを行ってきた同社の初の試みでもあるこの分譲地は、「こよみとくらす」をコンセプトに掲げ、四季折々の季節感や街の景観を大切にしながら豊かなコミュニティーを育むことを目指す。
- 障子特有のやわらかな光が心地いいリビング。
家づくりにあたっては細かいところまで熱心に研究されていたTさんの要望を叶え、よりよいプランになるようにと、ヒアリングから設計部、工務部、営業部、製材部など多部門の担当者を交えて打ち合わせを行った。普段は社内で検討する箇所もTさんご夫婦が現場をたびたび訪ね、いくつもの視点からの意見交換を重ねることができたという。大工さん達とのいいコミュニケーションから、自然素材や匠の技を生かし、シンプルかつ飽きのこない普遍的なデザインを大切にした家づくりとなった。
- 2Fホールのスタディコーナー。読書や趣味時間を過ごせる。
楽しみながら育てる
木の家と街づくり
「お施主さまと個性豊かな職人さんたちとの会話が面白くて微笑ましかったことや、上棟日にテントとイスを用意され、朝から夕方まで楽しそうに見学されていたのが印象的でした」と同社の本村さんは振り返る。「完成後にお子さまが二人生まれ、分譲地内にも住宅が増えて、ご近所同士のコミュニティも盛んなようです。ハロウィンやバーベキューなど家族ぐるみで季節の行事を楽しまれています」。
- 広くとった洗面カウンター。2人でもゆったり使える。
梶谷建設の家づくりは、そこで暮らす人々が街の風景を育ててゆくことを大切に考え、住まいが文化の担い手になることをしっかりと目指している。
- 明るい板金屋根と煙突、ビルトインガレージが軽やかでモダンな印象。
所在地 | 石川県小松市 |
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家族構成 | 夫婦+子ども2人 |
面積 | 敷地 283.21㎡ 延床 114.02㎡(1階 65.27㎡ 2階 48.75㎡) |
竣工 | 2019年12月(工期2019年5月~2019年11月) |
設計・施工 | ㈱梶谷建設 |
構造形式 | 木造軸組工法 |
主な外部仕上げ | 屋根=ガルバリウム鋼板立平葺き 外壁=アクリルリシン吹き付け 軒天井=杉羽目板張り |
主な内部仕上げ | 天井=杉羽目板張り・プラスターボード9.5㎜下地 エコクロス貼り 壁=プラスターボード12.5㎜下地 しっくい塗 床=ナラ無垢無節厚15㎜ |
株式会社 梶谷建設
〒923-0824 石川県小松市軽海町ツ82-1
私たちのつくる家は、住むほどに愛着が湧く家でありたいと思っています。
家族をやさしく包み、家族の成長とともに変化する家。
地域の材料を使用し、地元の匠が、住む人の顔を思い浮かべて造る家。
地域の環境や景色にも馴染み、だれが見てもほっとする家。
そんな家が地域に増えていけば、まち全体がやさしく変わっていくのではないかと私たちは願っています。
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