庭を身近に過ごす 故郷で叶えた憧れの暮らし
庭を身近に過ごす
故郷で叶えた憧れの暮らし
横浜から故郷の群馬県に戻った夫妻。
長年の憧れだった山小屋のような家での暮らしを叶え、
菜園や薪集めに汗を流す日々を満喫している。
群馬県渋川市 注文住宅 オオガネホーム I邸
設計・施工=㈱オオガネホーム 写真=畑 耕
「晴れた日には、リビングから見える赤城山が見事で。子どもの頃、夕焼けで赤く染まるから赤城山というのかな、と思っていましたね」とデッキで景色を眺めながらご主人が話す。この日の昼食はデッキが舞台。ジャガイモやタマネギにレタスなど、菜園で育てた野菜のサンドイッチに、手づくりジャムが並んだ。のどかな景色の中、外で食事をするだけで少し特別な一日になる。
Iさんの住まいがあるのは周囲に畑が多く残る緑豊かな土地。ここに夫婦二人で暮らすコンパクトな平屋を築いた。間取りはLDKを、和室と寝室で挟んだシンプルなプラン。仕切りになる戸はあるものの、ワンルームのようにも使える。使っている材は地元・群馬の木が9割以上。一歩足を踏み入れれば香り・力強さ・色のやわらかさを五感で感じとることができる。
つくり手の顔が見える家づくり
定年を機に、長年住んだ横浜に留まるか、地元・群馬に帰るか迷っていた夫妻。昔からスキーや山登りが好きな二人は、40年以上温めてきたログハウスと薪ストーブへの憧れを実現すべく、ご主人の実家近くで家づくりを検討した。
当初は全国的に有名なログハウスメーカーを検討していた。しかしつくり手の見えない家づくりに違和感を覚え、「これでは納得のいく家づくりができない」と中断。そんな折、手元にあった『チルチンびと』を開き、地域主義工務店の会員社に心惹かれるように。「やはり、地域の職人と材料で建てたいという気持ちが捨てきれなかったんでしょうね」と夫妻は口を揃える。
そして群馬県の会員社の中でも、美しく磨かれた丸太を生かしたオオガネホームの家に惹かれ、事務所を訪問。重量感のある事務所の佇まいに心を奪われた。さらに、地元材を熟知した地域の職人が手がけている点にも安心。同社との家づくりが始まった。
畑や薪がご近所さんとの
距離を近づけてくれる
同社の建主は、Iさんのように定年後地元に帰ってくる方も増えているという。「こうした場合は歳を重ねても楽に暮らしが営めるよう、特にコンパクトさと動線を両立できるよう配慮しています」と現場監督を務めた大金務専務。
故郷とはいえ、夫婦が群馬に住むのは実に半世紀ぶり。「近所の方が野菜づくりを教えてくれたり、苗をくださったり。庭や畑が新しい出会いをつないでくれます」とご主人は目を細める。塀を設けなかったことで、ご近所さんも声をかけやすいのだという。また、通りから見える場所に薪を置いているので、薪情報も入ってくるそうだ。
これから木陰をつくる木を植えたり、パッションフルーツで緑のカーテンを拵えたりと、庭づくりの構想も膨らませている二人。夏は庭づくり、冬は薪ストーブに癒される火の時間―。懐かしい故郷での新しい暮らしは始まったばかりだ。
所在地 | 群馬県渋川市 |
---|---|
家族構成 | 夫婦 |
敷地面積 | 288㎡ |
延床面積 | 73.7㎡ |
竣工 | 2015年1月(工期 2014年7月~2015年1月) |
設計・施工 | ㈱オオガネホーム(現場監督:大金 務) |
構造形式 | 木造在来軸組工法 |
主な外部仕上げ | 屋根=ガルバリウム鋼鈑 軒天井=杉板(プラネットカラー塗装) 外壁=杉板(プラネットカラー塗装)ハイスタッコ塗り |
主な内部仕上げ | 天井=杉板 壁=杉板、漆喰 床=杉板(厚30㎜) |
株式会社 オオガネホーム
〒378-0018 群馬県沼田市鍛冶町947
長年培ってきた木材業の経験や実績、知識や知恵を建築に生かした
当社オリジナルの自然素材の家「百年躯体」の家づくりをメインに
お住まいになられるご家族様の、こころ豊かで健康的な生活を応援する家を建てて参りました。
一生に幾度とない家づくりをお客様のお気持ちに寄り添い、一生懸命にサポートさせて頂きます。
この記事へのコメントはありません。