風と家族の気配が通り抜ける家
風と家族の気配が
通り抜ける家
エアコンをつけたくないというご主人と、
家族の気配がわかる家を望む奥さん。
㈱グッドリビング どんぐりの家がつくった、夫妻の希望を叶える家とは。
千葉県野田市 注文住宅 グッドリビング どんぐりの家 K邸
施工=㈱グッドリビング どんぐりの家 写真=相原 功
真新しい家々が建つ、住宅街の一画にあるK邸。一見平屋を思わせる、なだらかな傾斜の屋根が特徴的だ。周囲の家とは違い、ガレージや外壁に木がふんだんに使われており、素材の温かみが感じられる。
大谷石が張られた落ち着きのある玄関を上がると、おだやかな外見とはうらはらな、大胆に吉野杉の丸太柱が鎮座する吹き抜けのLDK。通り抜ける風とともに、清々しい木の香りが。「風通しがとってもいいんですよ」と迎えてくれるのは奥さんだ。
以前住んでいた家は、自宅で仕事をしていたこともあり、4人家族にしては部屋数が少なく、子供室は二人で8畳一間の狭い家だった。たまたま近くに少し広い土地が出たので、家を建てることに踏み切った。
夫妻の希望は、エアコンなどの機械設備を使わずにすむように風通しがいいことと、どこにいても家族の気配がわかる家。
その希望を叶えたのは、㈱グッドリビング どんぐりの家。同社は平成4年に創業以来、木材や昔ながらのニカワの接着剤など、生産者と中身が明らかな材料を使い、一貫して安心して暮らせる家づくりをしてきた工務店だ。
この家の特徴は、徹底して吟味された国産木材を使っていること、そして通気設計。天井の傾斜に沿って空気が動き、2階の通気窓から抜け、家中に風を通す。吹き抜けにすれば、天井をより高く有効的に使えるだけでなく、家族の声や気配も感じられる。
さらに壁には自然素材由来のセルロースと25ミリ厚の珪酸カルシウム板の断熱材を二重に入れ、夏の暑さは室内へ入れず、冬の暖気は逃さないつくりに。そして温度が均一になるよう、各所にシーリングファンをつけた。
薪ストーブは、エアコンをつけたくないというご主人の希望で導入した。実際に何度か見学に行くうちに、薪ストーブの奥深さに惹かれたという。
Kさん一家は引っ越して まだ2か月目を迎えたばかり。新しい家に住み始めて「どこからともなく家族の生活音が聞こえてきて、いる場所は違うけれど孤立しないという感じがとても安心できます。プライバシーもないぐらいですけどね」と笑う奥さん。息子さんたちは、自分の部屋ができたと大喜びだそうだ。そんな一家を見て「こんなに喜んでもらえると、やりがいを感じますね」と嬉しそうな同社社長・川村一雄さん。
奥さんお気に入りの、和紙でつくられた照明はK邸を担当した同社設計室・秋葉美也子さんが制作したもの。「夜、灯りをつけると、和紙に入った模様が浮かび上がって本当に素敵です」と奥さん。女性ならではの細かい演出が、暮らしにうるおいを与えている。
「いずれ冬にはストーブでピザを焼いたりして、デッキも使ってご近所の方を招きたいですね」と薪ストーブに夢をふくらませるご主人。奥さんは庭に小さな畑をつくって野菜を育てたいという。まだできたばかりのK邸は、これから住まい手とともに味わいを増していくことだろう。
所在地 | 千葉県野田市 |
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家族構成 | 夫婦+子ども2人 |
面積 | 敷地 264.49m² 延床 151.67m²(1階 93.98m² 2階 57.69m²) |
竣工 | 2012年3月(工期2011年9月~2012年3月) |
設計・施工 | ㈱グッドリビング どんぐりの家 |
構造形式 | 木造2階建て軸組工法 |
主な外部仕上げ | 屋根=ガルバリウム鋼板 軒天井=杉板張り 外壁=ガルバリウム鋼板、杉板よろい張り |
主な内部仕上げ | 天井=杉板 壁=珪藻土 床=1階 檜板(厚24㎜)2階 杉板(厚30㎜) |
株式会社 グッドリビング どんぐりの家
〒278-0026 千葉県野田市花井1-19-21
自然素材を生かした「森呼吸の気持ちのよい家」~心を癒す空間~
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