老後も安心して住める自然素材とバリアフリーの平屋

茨城県つくば市 注文住宅 菊田建築㈱
茨城県

老後も安心して住める
自然素材とバリアフリーの平屋

娘さんの結婚を機に、
家族で暮らした家の建て替えを決意した細田さん夫妻。
地域工務店の手腕と娘さんの気遣いが詰まった新居で、
ゆったりとした時を過ごしはじめた。

茨城県つくば市 注文住宅 菊田建築 細田邸
設計・施工=菊田建築㈱ 写真=畑 耕

ニュータウンと地元の人が住み継ぐ地区が共存する、茨城県つくば市。細田さんの住まいは、つくばエクスプレス・つくば駅から車を10分ほど走らせた、古くから続く集落の一画にある。門塀を入ると、広い敷地の北西の奥側に、瓦葺きのシンプルな平屋が建っている。玄関の前に立ち軒天井を見上げれば、立派な化粧垂木が。端正でありながら、ぬくもりも感じさせる住まいの印象は、室内に入り、無垢の木の香りを感じた時にいっそう強くなった。

家族で住んだ古家を
老後のために建て替え

「はじめて来た人には、いい香りだねと褒められるんですよ」と奥さん。「やっぱりこの家はいいですね。ほっとする」と、設計・施工を手がけた菊田建築の菊田康人社長も胸を張る。そんな細田邸が完成したのは、2019年5月のこと。それまでこの敷地には、夫妻と娘さんが3人で暮らした築40年60坪の立派な家が建っていた。「古い家だったので、隙間風が入って寒かったんです」(奥さん)。娘さんが結婚し、家を出たことを機に、夫婦二人で暮らすのにちょうどよい家への建て替えを考えはじめたのだという。

「住宅展示場などをいろいろ回っていたのですが、地元の寄り合いで『菊田さんで家を建てた』と聞いて、見学に行ったんです。もともと平屋がいいと思っていましたが、その家も平屋で。材料が無垢材、バリアフリーだったことも気に入りました」とご主人。迷うことなく、菊田建築との家づくりを決意した。

プランを練るのにあたり、夫妻が伝えた主な要望は、最初に惚れ込んだ家と同様「自然素材の平屋」で「車椅子にも対応するバリアフリー」というもの。設計のポイントについて、菊田社長は「まずバリアフリーを考慮し、通路の幅を広く、玄関とトイレは3枚引戸、そのほかの箇所も引戸としています。また(玄関ポーチに)スロープをつけ、外から寝室に直接入れるプランとしました」。さらに、「便利なパントリーと、出入りのしやすさを両立したキッチン」「建具のソフトクローズ」など、二人を気遣う娘さんからの相談も大切にし、最適なかたちを導き出した。

「ただ、のんびり。
それで十分」

こうして出来上がった住まいは、「何よりもバリアフリーが安心ですし、暑くない、寒くもない。前と比較にならないくらい快適」とご主人。「冷蔵庫の音が聞こえるほど静かになりました」と奥さんも続く。菊田社長は「断熱材に使っているセルローズファイバーは、防音効果が高いんですよ。ホタテの貝殻からつくられたチャフウォール仕上げには、吸放湿性・消臭性があります。スッとした感じがするでしょう」と説明する。

リビングで過ごす時間がお気に入りだという夫妻。天井と床は杉の板張り、1尺2寸の見事な梁に、柱は末口3寸の磨き丸太…… 求めていた無垢材に包まれるおおらかな空間だ。「このリビングで、のんびり、たわいもない話をしながら過ごしています」と奥さん。「横になって、天井の板は何枚あるか? と数えてみたりね」とご主人が笑う。

「孫たちも喜んでいて、うちへ来ると、運動会のように遊び回っています。娘は隣の部屋でエレクトーンを弾いて。孫らが来て、騒いで行ってくれれば、あとはただ、のんびり。それで十分」。

ゆったりと、空間に身を委ねるように過ごす夫妻の姿が、この建て替えの成功を物語っているようだった。

茨城県つくば市 注文住宅 菊田建築㈱

所在地 茨城県つくば市
家族構成 夫婦+猫
敷地面積 918.24㎡
延床面積 112.71㎡
竣工 2019年12月(工期 2019年5月~12月)
設計 菊田建築士事務所(担当:飯田久美子)
施工 菊田建築士事務所(大工棟梁:菊田好則)
構造形式 木造軸組工法
主な外部仕上げ 屋根=瓦葺き
軒天井=化粧垂木、杉板厚12mm
外壁=そとん壁仕上げ
主な内部仕上げ 天井=杉板厚12mm、プラスターボード厚9.5mm下地チャフウォール仕上げ
壁=プラスターボード厚12.5mm下地 チャフウォール仕上げ
床=杉板厚30mmグロスクリアオイル仕上げ(プラネットジャパン)

チルチンびと109号掲載

菊田建築株式会社
〒300-2622 茨城県つくば市要39

私たちキクケンは住む人のためを想い、職人・スタッフがチームとして一つになり、
健康・アレルギー・シックハウスなどに強い自然呼吸する家をつくっています。
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