
山崎 洋子
やまさき ようこ
我が子のための本選びがこうじて、スタッフに。長年、子どもの本を読むお母さんの会で活動。ピアノとダンスと5月が好き。

足の衰えや夜鳴きなど当たり前に歳を重ねながらも、朝夕の散歩と食欲もある老柴犬ジローが、突然の嘔吐で寝込む。外の犬小屋から玄関の中へ移動し、マットを敷き詰め、少しでも楽なようにと首輪も外し、ひたすら…なでなで。一口でもと柔らかい蒸しパンを食べさせる(18年間の生涯で初体験)。万が一の場合まで考えていたのが嘘のように、なんと、10日目にして生還!クセになった蒸しパンにまとわりつき、スキあらば玄関から逃走をもくろみ、つぶらな瞳でみつめる御歳18歳。やったね、協力して夏を乗り越えよう!
『ジローとぼく』
ここに登場するのは子犬のジロー。僕と一緒に寝ていたのですが、大きくなったので庭に犬小屋を作ってあげます。ところが、離ればなれになるのが寂しくて、その夜だけはジローの小屋で一緒に寝ることに。ところが、朝起きてみるとジローと僕が入れ入れ替っていたのです。僕の服を着たジローがみんなと正座をして朝ごはんを食べている?!口のまわりにご飯粒をつけながら…。僕はと言えば…パジャマで犬小屋の中だなんて。入れ替わって過ごす一日がユーモラスに描かれます。ジローのにたにた顔がなんとも可愛い。