
曽根 康男
そね やすお
自然観察指導員、ネイチャーゲーム指導員、インタープリター、プロジェクト・ワイルドエデュケーターとして活動中。エコミュージアム、インタープリテーション、民俗学に興味あり。

青葉といえば・・・
初夏。青葉の頃。
青葉といえば僕などはすぐアオバズクという小形のフクロウの仲間が頭に浮かぶのですが、女房殿などは目に青葉・・・からの連想か「高知にカツオ食べに行こ!」などとのたまいまして、いやまったく、人さまざまですねぇ。
で、今回の話題は鳥でも魚でもなく、虫です。アオバ〇〇と名付けられた昆虫がいるのですが、それは 1・チョウ、2・セミ、3・トンボ さて、どの仲間でしょうか?
・・・・・・・(10秒ほどお考えくださいね)
はい、答えは1と2です。チョウの仲間にアオバセセリというのがおり、セミの仲間にアオバハゴロモというのがいます。どちらも翅の色が薄緑色をしており、それが若い葉っぱを思わせることから名づけられたもののようです。
アオバセセリは沖縄から本州にかけて生息する小型のチョウで、成虫は初夏から夏にかけて出現します。特に珍しいというほどでもないのですが、活動するのが早朝と夕方(日中は茂みに潜んで休んでます)なので、目撃する機会は少ないかな。アオバハゴロモは体長1センチほどのセミの仲間で、夏から秋にかけて発生します。セミと同じように植物の茎から汁を吸うのですが、好む植物が園芸植物だったりすることもあり、一部では外注扱いされることもあるようです。
あと、甲虫類のハネカクシの仲間にアオバアリガタハネカクシというのがいるのですが、こいつをうっかり指でつぶしたりしてその体液が素肌に付着すると真っ赤に腫れ上がってとんでもないことになります。最近は「やけど虫」などと呼ばれて話題になることもありますので、くれぐれもご注意を。