
曽根 康男
そね やすお
自然観察指導員、ネイチャーゲーム指導員、インタープリター、プロジェクト・ワイルドエデュケーターとして活動中。エコミュージアム、インタープリテーション、民俗学に興味あり。

冬、近し
8月の後半に猛暑日が続いたと思ったら9月に入って一気に秋めき、このぶんじゃ冬が来るのが早いか・・・と思ってたら10月末になっても思ったほど気温が下がらず、紅葉は例年よりやや遅めで、ようするに今年は秋が長いみたいですね。それでも11月も後半。ツグミやジョウビタキ、マガモやオナガガモなどの冬鳥たちも日を追うごとに増え、秋の終わりも近いことを教えてくれるこの頃です。
冬の自然観察にそなえて、先日あたらしい双眼鏡を購入しました。ピントを合わせるダイヤルのところに「8x42・8°」と記されています。これは倍率が8倍で対物レンズ径42ミリ、視野角が8度ということなのですが、倍率の8倍って、どういうことかご存知ですか? 「大きさが8倍に見えるんでしょ」・・・って、いや、まぁ、そのとおりなんですが、長さ1センチのものが8センチに見えるというわけではなく「対象物までの距離が8分の一になる」という意味で、つまり、8メートルむこうにある物が1メートルむこうにあるかのように見えるということなんです。
「42」は対物レンズの直径が42ミリあるということで、倍率が同じであればこの数字が大きいほど覗いた時の視界は明るくなって見やすいのですが、そのぶんレンズが大きくなったぶんだけボディも大きく重くなります(ついでに値段もお高くなります)。「8°」は視野角が8°ということで、倍率が高いものほど視野角は狭くなる傾向があり、視野角が狭いということは狙ったものを双眼鏡の視野に捕らえにくくなるということで、「8x42・8°」が僕には一番使い勝手がいいんです。
今度の休み、新しい双眼鏡の視野に最初に入るのは何か、今から楽しみです。
