u:hu通信(ウーフ通信)

 
雨上がり、くんくんいいにおいに誘われて緑の中を散歩すると、草むらから大きなクズのつるが道の方に伸びてきている。すごい生命力!うさぎや山羊たちに、ごはんに採ってあげようかな・・と思いつき、よいしょよいしょとひっぱって持って帰る。動物たちは、それをおいしそうに音をたてて食む。これまたすごい生命力。見ていると元気をもらえる。もう少ししたら稲の花も咲きだすし夏の太陽を浴びて植物たちも益々勢いよく繁ることでしょう。そうそう、近くを流れる川河川敷には沢ぐるみも実をつけています。生き物たちの命の営みに力をもらいながら、この季節ならではの楽しみを見つけて、元気でいなくっちゃ。

profile

曽根 康男
そね やすお

自然観察指導員、ネイチャーゲーム指導員、インタープリター、プロジェクト・ワイルドエデュケーターとして活動中。エコミュージアム、インタープリテーション、民俗学に興味あり。

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いきものめっけ

夏が来た!

 

梅雨も明け、いよいよ夏本番!
  7月下旬から8月上旬にかけての自然観察で面白いのは、なんといってもセミの羽化。みなさんのご近所でももうニイニイゼミやアブラゼミ、クマゼミなどの鳴き声が喧しいことと思いますが、飛ぶことができるとはいえセミの仲間は羽化した場所からそれほど遠くまで移動しないので、セミが鳴いている場所があればそこは羽化の観察もできる場所と思って間違いありません。


  その日のお天気にもよりますが、早ければ夕方のまだ明るいうちから、地中から這い出したセミの幼虫が羽化する場所を探して地面を歩いたり木の幹を上ったりしているのを見つけることができます。羽化する場所が決まると、そこでしばらく(30分くらい)じっと動かないでいます。やがて背中が割れ、ゆっくりゆっくり、成虫の体が出てきますが、完全に抜け出すまで約1時間。羽化直後は翅は小さくてくしゃくしゃですが、それがぐんぐん伸び、10分ほどで完全に伸び切ります。その後一晩かけて体が色づきながら固まり、朝にはそのセミがクマゼミのオスならシャワシャワシャワと鳴きはじめる・・・という訳です。

 

抜け殻からセミの種類やオスかメスかが判ります。場所による種類の違いや時期によるオスメスの比率の違いなど、夏休みの自由研究のテーマにされてはいかがでしょうか?

 

 

 

 


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