みなさん、日常生活で腹式呼吸はできていますか？ゆっくり、お腹のなかから息を吐き出し、息を吸い、倍の長さで息を吐き出します。これは、ヨガで学んだ基本の呼吸法。瞑想も同様です。腹式呼吸を続けることによって、脳内伝達ホルモンのセロトニンが分泌されます。別名、幸せホルモンと呼ばれます。セロトニンが分泌されることによって、穏やかな気持ちになります。また、セロトニンの分泌は、うつの予防にも良いと言われています。急いでいるときや、気持ちが焦っていたり、イライラしたり、ストレスでいっぱいだったとき、自然と呼吸は胸式呼吸になりがちです。速い呼吸で、しっかりと酸素をとりきれず、うまくガス交換もされていません。7年ほど前まで、筆者はヨガレッスンに6年ほど参加していましたが、インストラクターの先生がいつも「呼吸はゆっくり、丁寧に息を吐き出して」と言っていました。

ヨガの歴史はインドから発祥して、インダス文明が栄えた頃、4500年前〜5000年位前からあったとされています。先人たちの智慧のもとに、体のどこにそのポーズが作用していくのか、よく考えられたポーズといえます。呼吸がポイントでもあるヨガは、さまざまなポーズがあります。猫のポーズ、戦士のポーズ、鷲のポーズ、下向き犬のポーズ、最後は屍のポーズでリラックスしてしめくくります。なかには、難しいポーズもあり、逆立ちのように、頭と両手で支えるヘッドスタンディングのポーズもあります。これは、正直、首にトラブルを抱えた筆者は、一度もトライすることがないポーズでした。ヨガは、自分の内側と向き合い、自分のペースでやるものです。誰かとヨガを行うなか、ポーズがうまいとか、ポーズが綺麗とか、競い合うものではありません。自分と対峙しながら、無理のない範囲でポーズに取り組み、呼吸に集中し、ヨガを楽しむものです。そうでないとヨガといえど、怪我をすることが起こります。実際にヨガレッスンを受けていたときに、ぎっくり腰を起こした方がいました。ヘッドスタンディングも無理にチャレンジすると怪我のもとになります。それらのことを踏まえながら、ヨガに取り組むと体が整い、呼吸が整い、マインド、メンタルが穏やかに、体と心が心地よいものとなります。

今回、筋肉を構成するたんぱく質、そして吸収に関係するビタミンB6、脂質を含んだ素材を使った、インナーマッスルに効果的なレシピをご紹介します。