マインドを整える呼吸のおはなし。

数年前まで６年ほどヨガスタジオに通っていました。そこではヨガのポーズをとるときに、腹式呼吸の重要性を教わりました。腹式呼吸は鼻からたっぷりと息を吸い込み、お腹をふくらませるようにして倍の時間をかけて鼻から、または口からゆっくりと空気を吐き出していきます。よくヨガの先生は、「呼吸でガス交換をしましょう。」と言っていました。腹式呼吸をするときは、おへそより５センチほど下にある、丹田に意識を集中して呼吸をしていきます。丹田は、中医学ではエネルギーの源とも捉えられたりしています。腹式呼吸をすることのメリットは、ゆっくりと息を吸い込み、同じくゆっくりと倍の時間をかけて息をはきだすことで、自律神経、ことに副交感神経を優位にします。また、副交感神経が優位になることで腹式呼吸を取り入れることによって、眠りにもつきやすくなります。ヨガをやっていて、心のバランスが整ってくるのはポーズもそうですが、この呼吸の重要性にあります。人は、つい忙しかったり心に余裕がない、また、会社に間に合わず、あくせく走ったりすると浅い呼吸になります、また、悩みごとが多く、トレスを抱えていたりすると、ついつい浅い呼吸になり、ため息をついてしまったりします。そんなときは、この腹式呼吸を瞑想するときと同じように、マインドフルネスという言葉がこの数年、注目を集めているように、１５分くらい腹式呼吸を続けることによって脳内から神経伝達物質のセロトニンが分泌されます。これは一般的に幸せホルモンとも呼ばれ、緊張がほどけて、神経がリラックスしている状態にあります。

日々、忙しかったり、仕事や人間関係の悩みや恋愛、育児、家族のこと、金銭的なこと、その他いろいろ問題を抱えているかもしれません。最近は、コロナウイルスの影響もあり、人とのソーシャルディスタンスを保つこと、マスクを着用することなど人の視線も気になり、人混みのなかに行くとき、通勤電車や職場などで、いつ自分自身がコロナウイルスに感染するかもしれない、などストレスは過多になります。ストレスを抱えているときこそ、ゆっくりとした呼吸を心がけて、心のバランスを保つことが現代社会では重要になります。

今回は、リラックスして食べてほしい、焼き海苔のパスタをご紹介します。ゆっくりと食材と向き合いながら、料理をしてみてください。