Sugar holic

疲れたときや、ひとやすみしたくなるとき、食事のあとなど人は甘いものを自然と摂りたくなります。砂糖がたくさん入ったジュースやケーキやマドレーヌ、シュークリームなど焼き菓子、アイスクリーム、和菓子などなど市販のものとなると、想像以上の砂糖が原材料として加えられています。また、それらはほとんどの場合、精製されています。白砂糖を使うことで、仕上がりが美しいだけでなく、コストとしても安く抑えることができます。逆に、甜菜糖やメープルシロップ、アガペシロップなどは一般的に高価であり、大量生産にはなかなか向いていないかもしれません。グラニュー糖など白砂糖はいわゆる中身のないカロリーといわれます。圧倒的に糖質であり、構造上からそれは単糖類と呼ばれます。

糖類は大別すると３つに分類され、単糖類、二糖類、多糖類と分けられます。単糖類は、グラニュー糖、白砂糖、洗双糖、二糖類は、きび糖、メープルシロップ、アガペシロップ、多糖類は、白米甘酒、玄米甘酒、米飴、玄米米飴などとなります。構造の性質上、単糖類の方が分子構造が単一であるために、分解しやすく、逆に多糖類の方が複雑な構造であるため、分解に時間がかかり、血糖値の上昇もゆるやかになります。ゆえに血糖値を下げる働きをするインスリンへの負担も軽減されるといえます。統計データによる日本人の砂糖の年間消費量は６０キロと言われ、いかに砂糖に依存をして、体内に摂取をしているか、砂糖をやめられない、砂糖中毒といっても過言ではありません。近年は子供でも糖尿病、あるいは予備軍である子供たちも、大人と変わらずに決して珍しいものではありません。日本人の寿命は過去に比べると驚異的に伸長し、現在は人生１００歳時代といわれるようになりました。そのなかで、いかに健康である年齢、健康寿命が注目されており、健康寿命への個人個人の取り組み、食の取り方が問われています。いつまでも誰かのお世話になることなく、健康でありたいと筆者も常々思います。

今回は精製されていない甘味料を使ったデザートレシピをご紹介します。