幸せホルモンのおはなし。

コラムの２回目は、幸せホルモンについてお話します。

体には、分泌されるホルモンがあり、それぞれのホルモンに重要な働きがありますが、なかでも、脳内で働く神経伝達物質のセロトニンは、幸せホルモンと呼ばれています。
セロトニンは、肌の触れ合い、抱きしめたりするなどのいわゆるスキンシップや、動物との触れ合いやたわむれ、瞑想をしているとき、趣味に没頭しているとき、好きな音楽を聴いているときなど、また、最近では、ハンドトリートメントを受ける側も施術する側もセロトニンが分泌されることがわかっています。
セロトニンは、感情のコントロールや精神の安定に深く関わっていて、セロトニン不足により、ストレス障害、睡眠障害、うつ、などの原因になりうることも知られています。いわば、セロトニンが分泌されることで、精神の安定を保ち、ストレスを軽減させる働きがあるといえます。

セロトニンは、体内で生成ができないため、食事からとる必要があります。アミノ酸の一種である、トリプトファン、ビタミンB6、炭水化物によって、体内でつくられます。
トリプトファンを含有する食べ物として、バナナ、肉、魚、大豆、大豆の加工食品、ナッツ、チーズ、牛乳など。
ビタミンB6は、レバーや魚、にんにくなどに含まれます。
炭水化物は、穀物類、いも類、果物、砂糖から摂取することができます。

そして、大事なのは、朝起きて太陽の光を浴びることで、目から脳に信号が送られ、セロトニンの生成が活発になっていきます。
また、一定のリズム運動をすることで、セロトニンの分泌を高めることができるため、ストレッチやウォーキング、さらに一定のリズムでよく咀嚼することも効果的です。
セロトニンを生成する食材で、トリプトファン、ビタミンB6、炭水化物の３つを含有するのがバナナ。手軽にとることができるので、日々に役立ててほしい食材です。バナナを使って、簡単に作れる、ホルモン分泌に役立つレシピをご紹介します。