癒されるパン

今年はコロナ渦の背景があり、４月から全国でステイホームしなければならなくなり、一時、各家庭で時間があることも手伝い、主婦層を中心にパンづくりされる人々が増えました。その影響で、ネットからパン用小麦粉が完売したり、付随する材料が入手困難になり、さらに発送が遅延になったりとパンづくりがクローズアップされました。

私は、職業として週末店頭でパン販売、ならびにパン通販もしています。材料の買い出し、発注、仕込み、成型から焼成、販売、運営管理まですべて一人で管理しています。私が製作する天然酵母パンたちは、すべて手ごねによるもの。一般的に大量生産の店頭販売は機械ごねに依存しますが、あえて手ごねに拘ります。理由は、異物混入を防ぐためであり、生地をさわれば、すぐにわかるためです。もちろん、衛生上食品対応のグローブをはめて一連の作業をオペレーションします。加えて、手ごねをするということは、私自身のエネルギーが手を伝わって、パン生地に入り込みます。私が持つ、エネルギーは元気のエネルギーであり、人々がそのパンを口にすることで、元気のエネルギーがチャージされ、癒しをもたらしてくれる、そう自負しています。もちろん、私の気、プラーナが落ち込んだ時は、同じエネルギーがパンたちに入りこんでしまいます。だからこそ、健康管理だけではなく、メンタル管理もしっかりとキープしなければなりません。機械に材料をセットするだけで、パンがつくれる家庭用ベーカリーは作りやすいメリットがあります。食べたいときに、時間がきたら焼き上がっている。しかしながら、手ごねによるハンドメイドなパンづくりは上記の事柄に加えて成型する楽しさ、生地をさわる体験、その時々に生地の状態はかわり、いつも同じ状況とは限らず、そこがあえて、手づくりをすることの醍醐味でもあります。

大切な人のため、ご自身のため、一度、手ごねのパンづくりを体験して、楽しさを味わってみてください。

今回は、パンに合う、おかずをご紹介します。