記憶の家
先週、夏号の校了を終え、秋号の制作に入りました。
忙しさは一旦落ち着き、冬号の企画を考えながらふと「記憶の家」というフレーズが浮かびました。
皆さんにとって、ご実家や親戚の家、仲の良い友達の家など、記憶に残っている家はありますか?
私にとっての「記憶の家」は母の実家です。
以前は商店街の真ん中で床屋を営んでいました。
店の裏手が住居で、瓦屋根と縁側、L型キッチンのある昭和の日本家屋でした。
縁側に面した家の外壁には、母が幼い頃に飼っていた柴犬の足あとが。
きっと雨が降っていたのでしょう。泥だらけの前足で「家に入れてよ」と家人に知らせたようにも思えます。
少なくとも30年以上、消えずに残っていたのだから驚きます。
現在は店は別の場所に移転し、家もなくなりましたが、もし家を建てるなら、母の実家のような家にしたいと今でも心に決めています。
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