リタイア後の移住で憧れの暮らしを叶える

茨城県鹿嶋市 注文住宅 菊田建築㈱
茨城県

リタイア後の移住で
憧れの暮らしを叶える

「広い庭のある木の家で、風を感じて暮らしたい」と、
東京から移住した富澤誠さん・ひかるさん夫妻。
地域工務店と建てた住まいで、充実した日々を過ごしている。

茨城県鹿嶋市 注文住宅 菊田建築 富澤邸
設計・施工=菊田建築㈱ 写真=畑 耕 文=上野裕子

決め手は温暖な気候と
海に近い環境

広い区画に平屋建ての住宅が並ぶ住宅街。青々とした芝生の庭が印象的な一画に、富澤さん夫妻の家が建つ。誠さんは「妻がハーブや花を育てるのが好きなので、広い庭のある家で暮らせたらと思ったのが、移住を考えるきっかけの一つでした」と振り返る。夫妻がそれまで暮らしていたのは、東京都世田谷区の2階建て。「ハウスメーカーで建てたので、次に家を建てる機会があれば、風を感じる土地に、木をふんだんに使った自然素材の家を建てたいなと思っていました」(誠さん)。

定年を間近に控え、本格的に移住を考えた夫妻は、まずはどこに住むかを検討したという。そして、年齢を重ねても住みやすい環境を第一に考え、鹿嶋市を選んだ。「気候が温暖で、大好きな海が近いのが決め手になりました。仕事の関係で5年ほど水戸に住んだことがあり、そのときに茨城のよさを感じていたことも大きいです」と誠さん。ひかるさんは「茨城は農業が盛んで海に面しているので、食べ物が美味しい。温泉もあるし、いいことばかりです」と微笑む。

定年前に土地を購入した夫妻は、地元の工務店との家づくりを希望した。「自然素材の家づくりの参考にと『チルチンびと』を読み「地域主義工務店の会」会員社である菊田建築を知りました」と夫妻。早速モデルハウスを訪れると、その空気感の違いに驚いたという。「あれ?と思うくらい気持ちのいい空間で、自然素材の心地よさを実感しました。対応してくださった菊田康人社長のお人柄もよく、菊田建築さんと家づくりをしたいと思いました」(ひかるさん)。

1年を通して
快適に暮らせる家

こうして、夫妻と菊田建築との家づくりがスタートした。富澤邸の設計と現場監督を担当した菊田社長は「当社の家づくりでは、無垢材をふんだんに使うことに加え、断熱材は透湿や防音などの効果をもつ新聞紙素材のセルローズファイバーを、壁材は調湿効果のあるホタテ貝殻が主成分のチャフウォールを使っています。富澤邸でも、こうした仕様に基づきつつ、広い庭を効果的にとりこんだプランを提案しました」と話す。

完成した住まいは、ゆったりとしたLDKを中心に、個室や水まわりを配した間取りで、効果的に設けた開口部から気持ちのいい風が吹き抜ける。「庭に面して設けたウッドデッキを奥まらせることで、寝室と和室の通路にもなるようにしました。風通しの面でも効果があります」(菊田社長)。誠さんは「初めて家に入った時、木の香りから空気感から、希望どおりでした。夏も冬も、心地いい風を感じて暮らしています。梅雨時もカラッとして過ごしやすいんです」という。

夫妻がこの家に暮らして1年半が経つ。「海まで車で行って、ただ海を眺めているだけでいい時間を過ごせます」と誠さんが言うと、ひかるさんは「庭でハーブや花を育てるのが楽しい」と応える。愛犬のぽぽちゃんもこの家が気に入り、毎日芝生を駆け回っているという。また、東京に暮らす二人の娘さんも、しばしばこの家を訪れるという。ひかるさんは「最初の頃は『なんで茨城なの?』って言っていましたけれど、来ると寛げるみたいで、よく遊びに来てくれますね」と笑う。

移り住んだ土地で、充実した日々を過ごす夫妻。これからも、時とともに味わいを増す自然素材の家とともに、夫妻の時が刻まれていくのだろう。

茨城県鹿嶋市 注文住宅 菊田建築

所在地 茨城県鹿嶋市
家族構成 夫婦+犬
敷地面積 341.13㎡
延床面積 96.72㎡
竣工 2019年3月(工期 2018年9月~2019年3月)
設計 菊田建築士事務所(担当:菊田康人)
施工 菊田建築士事務所(現場監督:菊田康人 大工棟梁:菊田好則)
構造形式 木造軸組工法
主な外部仕上げ 屋根=ガルバリウム鋼板立平葺き
軒天井=化粧垂木杉板厚12mm
外壁=ガルバリウム鋼板 角波 一部杉板張り12mm
主な内部仕上げ 天井=杉板厚12mm、プラスターボード下地9.5mmチャフウォール仕上げ
壁=プラスターボード12.5mm下地 チャフウォール仕上げ
床=杉板厚30mm グロスクリアオイル仕上げ(プラネットジャパン)

チルチンびと106号掲載|電子書籍でご覧いただけます

菊田建築 株式会社
〒300-2622 茨城県つくば市要39

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