久しぶりに、青空を見た。7月10日。第二回・吉田桂二賞授与式が、神田の學士会館でひらかれた。受賞作は、大和塀の家 (株)住まい工房 / 山 祐三
………
吉田桂二氏は、こう選評を寄せている。
「大和塀の家〈(株)住まい工房・山 祐三〉」は身を正して暮らす抑揚を感じ取ることができる、「律する家」である。控えめすぎる面もあるが、端正な姿で正座するかのような作品である。この家の主庭もまた、雑草もなく見事に生きる庭として律しているのである。〉
そして、受賞者の山 祐三氏は、これまでの60年を振り返り、吉田桂二氏への熱い感謝と想いをこめて、こう心境を語った。
「いまはもう、設計が面白くてたまらない。もう、やめられない。仕事が楽しい。人生が楽しい。そういう時に、賞をいただき身の引き締まる思いです。先生からいただいた “律する” という言葉を大切に、木造建築の質的向上に少しでも寄与できるよう進んでまいります」
………
受賞作品・受賞の言葉・選考委員の選評などは、9月発行の『チルチンびと』秋号に掲載される予定です。お楽しみに。