『チルチンびと』102 冬号の特集は、年末恒例「薪ストーブ」、今回は「薪ストーブのやすらぎ」と題しておとどけします。いつものように、これぞ「 一家暖欒」という家々の風景。たくさんの事例。目次をひらいてもー
木々を眺め、薪をくべる心地のよいシンプルな暮らし 設計・松本直子 / 陶芸の町、「笠間」に魅せられた30代夫婦の家 設計・岩瀬卓也 / 東京と八ヶ岳、二つの時間を持つ意味 設計・横内敏人 / 薪ストーブの似合う家のつくり方 設計・田中敏溥建築設計事務所 / 家族と薪ストーブのぬくもりが広がる家 設計・鍋田さつき
このなかから、「薪ストーブの似合う家のつくり方」を見てみましょうか。設計した田中さんの言葉が、引用されています。〈住宅を設計するのは面白いし、難しい。でも、住宅は日常だから、人間を考えて仕事ができるのはハッピーだと思う。〉そして、この家をつくるにあたっての考え方。薪ストーブ、テレビ、ピアノについて、「この三つの位置は住宅を設計する上で悩ましい。リビングが日当たりのよい南側の庭を向くという場合、薪ストーブは景色の邪魔をしないところに、テレビのような日常的なものの隣に置く。ピアノは存在感があるけれど演奏するのは日常的ではない。住宅は日常の暮らしを優先したほうがいい」と話す。こうしてつくられた家、誌上でぜひ、ごらんください。
………
このほか、特集には「最新 薪ストーブカタログ2020」もう一本の話題の特集「裸足と健康と木の家」、新連載・棟梁という生き方・増子則雄、堀田充弘など、充実の200ページ。12月11日発売です。