「木下龍一とその弟子の仕事」が、トップを飾ります。その内容は、目次をのぞくと………。
・しがらきの里-自然農法を育む古きよき里山再生
・秀明自然農法しがらきの里に寄せて・木下龍一
この中で、木下さんは裏話を書いている。〈……古民家を保全再生するには、伝統工法を熟知する屋根葺師や大工の存在が欠かせない。滋賀県湖北地方の草屋根の保全に尽力していた、故島村信義親方は、大勢の職人を抱えて、琵琶湖周辺の古民家の屋根葺き替えを実行していたので、移築を希望する住人から熱い信頼があった。1980~90年代は毎年2,3軒の依頼があり、すでに十数棟の調査解体済みの古民家が用意されていた。しがらきの里に移築した古民家は、こうして施主のリクエストに応じて、素早く選択利用できた訳である。……〉
・しがらきの里の四季
・次の百年へ住まい継ぐ家族のために
・Galerie LTO 昭和初期の二軒長屋を一つにつなげてギャラリーに
・京つけもの富屋 京町家再生 モダンが生きる漬物店
と、こんふう。さらに、「チルチンびと『古民家の会』会員事例」も。
・城北に建つ歴史ある民家を快適な住まいに・勇建工業
・昭和期の平屋を心地よい住まいに・エコ建築考房
・古民家を改修した一棟貸しの宿・菅組
・伝建地区に建つ歯科医院の再生・建築工房 悠山想
・奈良の古刹に能舞台を築く・倭人の家建築
・街の記憶を伝える町家・井信
・大正時代からある天理教分教会を再生する・井信
さらに、
・民家の知恵を生かした住まい・金田正夫
・左官の美、-土壁・土間-・小林澄夫
さらに、
兵庫県丹波篠山市
つながる人びと archipelago 素滋食堂 / 昭和の民家をモダンな家具が演出する・中井工務店 / 大屋家の古民家暮らし 夏 / 日本列島集落の旅・世界遺産となった合掌造りの里 越中五箇山
いかがですか。古民家ファンには、こたえられない一冊です。
……
『チルチンびと』別冊66『民家の再生と創造 ⓷』は、6月30日発売。お楽しみに。