『日本の美邸』6号は、特集『和とモダンの相剋』。 巻頭を飾る木原千利氏の論文から。
〈…… 和室は畳と襖、障子で空間が出来上がっていて、畳の大きさで部屋の大きさが決まって来る。畳の敷き方や床の間、仏間の位置で上座や下座が決められ作法が付いてくる。内法高さや鴨居も座った目線で決めている。洋室は決まりごとが少なく自由な創造空間をつくることが出来るが、それに比べて和室は決めごとが多い。伝統からの和の特質を持つ空間と、自由な空間を、一つ屋根の下に収めること、今でも納得した解決を見出せず課題が残ったままである。……〉
このほか「世界に発信する日本の美邸11例」として、木原千利、手嶋 保、横内敏人、八島正年+夕子、藤井 章、泉 孝甫、川口通正、住友林業、杉坂 仁、アーネストアーキネクト、平尾工務店らの作品。そして、作庭家 古川三盛の世界・初桜酒造蔵開きと員茶の催。ガンツウ 堀部安嗣 / 江戸の贅を探る 安原真琴 / ダニ・カラヴァン・場の思索 文・酒井忠康 / イタリア・アルベロベッロ 写真と文・畑 拓 / 陶芸家 東海林晴美 / 追悼 平良敬一さんほか、充実の168ページ。
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『日本の美邸』6号は、7月30日発売。定価【本体1800円+税】
※一部電子書籍でご覧いただけます。