『チルチンびと』夏 100号 の発売です。
特集は①木と土の家 ②親子の距離と間取り。
小林澄夫さんが連載のコラム「塗り壁の四季」で、「木と土の家」について、こう書いています。
〈 私は思うのだが、昔の外井戸やいろりにこたつの暮らしに帰るわけにはいかないが、畳を敷いた座敷に土壁や漆喰の壁があって、縁側があって、縁側の下の犬走りのむこうには地べたの庭がある。そんな木と土の家に暮らしたいものだと ……。すべてが今様に効率と快適だけを求める時代にこそ、畳を敷いた座敷に座り縁側のむこうに地べたの庭を眺め、障子をあければ外の自然の風が吹き来たるような、そんな胸襟をひらいた暮らしに戻りたいと。〉
さまざまな想いを、1冊にのせて。今号は、こういう目次です。
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〈特集・木と土の家〉佐藤健治・木下治仁・田中敏ひろ氏らの事例 / 人と地域が育む東白川村FSCの森 / 山口民家作事組 / 3姉妹を引き寄せた土壁の居心地 / 木と土の自然素材図鑑 / 木と土の家に合う建材カタログ / 木の家と健康・東 賢一 / 土壁の消臭・防カビ効果を検証する・土壁に棲む土壌微生物(パチルス菌の力)/ 使い勝手と住み心地を叶えた洋瓦と白壁の家 / 地元の素材と職人技で100年後もそこにある建物を
〈特集・親子の距離と間取り〉には、松本直子さんの事例と家づくりのポイント / ボノボ 子殺しの無い父系母権社会・伊谷原一 / 親の寄り添い方 親と子の遊び場「やまのおうち」で考えること・安西好乃美 / 二世帯をつなぐ土間が、親・子・孫の絆を深める / 材木屋が手がけるエコの思想が詰まった木育の家
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『チルチンびと』夏 100号は、6月11日発売。160ページ。定価[本体917円+税]。お楽しみに