『チルチンびと』99 春号は、特集二本立て。「平屋暮らし」と「古民家の再生と創造」。平屋と古民家、ともに、最近、人気上昇のようです。 さて、その「平屋特集」のなかで、建築家・岩瀬卓也さんは「体験的平屋論」を、こう書きます。
〈近頃の建主との打ち合わせでは、積極的に平屋を望む建主が増えているように思う。たぶんこれは日本人の素直な気持ちのあらわれなのだろう。〉 そして、〈平屋の醍醐味は、1層建屋自体が空の広さをより際立たせることにあると思う。その存在によって空へと意識が向けられるのだ。同時にそれは大地の広がりも感じさせてくれる。平屋は地球の重力加速度に対して、最も澄み切った建物であり、今、2階建てやマンションの生活から、自由に平屋の空間を想像することは、時宜を得たもののように感じる。〉と、平屋論を展開しています。詳細は、ぜひ、本誌で。
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『チルチンびと』99 春号は、このほかにも、好読み物満載。以下、その目次から。
〈特集〉平屋の暮らし
森と平野をつなぐ、家づくり四重奏 / 「木楽工房」 に見る建築家と棟梁集団のコラボレーション / 丘陵に建てた安らぎの平屋 / ゆったりとした里山時間のある平屋 / 必要なものを選び抜いた小さな平屋 / 「親思いの家」で重ねる日々 / 木造の特長を生かしたフレキシブルな平屋 / 大河原木材と大工塾
〈特集〉古民家の再生と創造
連載・古物語 特別編 塩見奈々江 / 鉄砲梁の見える美容室 / 記憶と技の伝承。古き良き建物を住みやすく再生する / 希少物件情報・新潟県十日町市・築120年 頑丈古民家あります / 都市から山への恩返し 栗駒植林・工場見学ツアー / 1本の木から始まる家づくり / 北国の天然杢
第7回 2018年度 チルチンびと住宅建築賞受賞者発表
日々まめまめしく。第2章 春のお弁当 塩山奈央
新連載・花に聴く 道念邦子
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『チルチンびと』99号は、充実の160ページ。3月11日発売。定価〔本体917円 + 税〕。お楽しみに。
※一部電子書籍でご覧いただけます。